プロローグ ページ1
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煙草と血の匂いが入り交じる闇夜を、まるで
見守るかの様に美しく照らす月___
そんな月を背に、ミルクティー色の髪を
揺らしながら 歩く一人の女性の姿があった。
『____此処を抜けるに相応しい夜……だねぇ…』
ふふっ……と妖艶に微笑んだ彼女__
たった今、ポートマフィアを抜けた
参謀官の 宮應 A。
一年前に同じくポートマフィアを抜けた彼___
太宰治の彼女でもある彼女。
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『さて、と。
目的の為に動かないとだけど………その前に、
愛しい恋人にでも会いに行くとしますか〜…
まぁ、乱歩さんには凡てお見通し…なんだろうけど。』
凡てお見通し……とは
果たして、何の事なのだろうか。
ポートマフィアを抜けること
恋人である太宰治に会いに行くこと
ポートマフィアを抜けたきっかけ、理由
はた又、彼女の目的のこと なのか。
恐らく、今挙げた凡てのことであろう。
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「───夜がくる……
此れは一悶着在りそうだな。
……ほんと、連絡寄越さなくなって
その儘音信不通になったかと思えば
急に此方側になる………なんてね……
まぁ、太宰もずっと黙っている様な
タイプではないし。潮時……って所か…。」
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『───夜の時間は直に終わりが訪れる。
だけど、私の ¨ 夜 ¨ は終わらないんだよ。』
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シディア - 続き読みたい! 消さないで、、、ほしい (2021年7月27日 23時) (レス) id: 939d5c7779 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 続きを読める事を楽しみにしています (2021年4月14日 10時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
りりむ(プロフ) - 消さないで〜 (2020年3月29日 18時) (レス) id: 31d6b5db5b (このIDを非表示/違反報告)
みしゅあッ! - 語彙力が無いのであれですが…… 兎に角消さないで下さい!! (2020年3月29日 18時) (レス) id: 0545beb8d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宵時雨 | 作成日時:2020年3月27日 3時