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アクドルよりも君が好き! ページ8

付き合ってます。
夢主バビルス教師








「あ”あ”ぁ”ぁ”ぁぁぁ!

 可愛いッ!可愛いすぎるギャリーちゃんッ!」




そう叫びながらTVを見ているのは僕の彼氏のツムルだ。


彼がアクドル好きなのは周知の事実だが、
恋人が部屋に遊びに来てる時くらいかまってほしい。


『ねぇツムル〜、可愛い恋人がいるのにTVに夢中ですかぁ〜?』


そう呼びかけてもよほどTVが大事なのか生返事で
聞いていない。


まぁ、趣味を否定するわけじゃないし
少しくらいいいか、と思って
僕はス魔ホをいじり始めた。

_____________________


数時間後


「やばい、生まれてきてくれてありがとう…( ;∀;)」


なんかツムルが泣いてる。


そんなにアクドルが好きなのか……
僕にはそんなこと言ってくれたことないのに。


ちょっと嫉妬した僕はツムルの近くに寄る。




『ツムル、こっち見て。』




…しかし、彼は




「ごめん今いいところなの!」




と言ってこっちを見てくれない。


嫉妬を通り越して悲しくなってきた僕は
部屋を出て喫煙所へ向かった。

_____________________


『っはぁ…』


彼が嫌いだからやめたタバコ、
吸うのは何ヶ月ぶりだろうか。


あんなに頑張ってやめたのに、
不思議と抵抗なく吸うことができた。


『…美味しくない。』


やっぱりエイトの炎じゃないとなぁ
と思っていると
タイミングよくエイトが喫煙所にやってきた。


「うぉっ、Aじゃん。

 え何禁煙やめたの?







 …え!?何で泣くの!?」


気分で、と言おうと思ったが
いつのまにか泣いてしまったようで
エイトが間抜けヅラして焦っていた。


『ツムルが、かまってくれない。』


そう答えると、納得したのか


「火、いる?」


と炎を貸してくれたので
お言葉に甘えて新しくもう一本吸うことにした。


『やっぱエイトの炎だと違うねぇ。

 めっちゃ美味しいわ。』


「そりゃあ魔界一の炎だからね。」


その後は、他愛もない話をして
時間が過ぎていった。


『じゃ、ごめんね
 長話しちゃって。』


「ううん。久しぶりに一緒に吸えて楽しかったわ
 おやすみ。」


『ん、おやすみ。』


エイトと別れた後僕は自室へと急いだ。

もうツムルに会う気分じゃない。



部屋に向かう途中、



(ツムルが探しに来てくれないかな)



と思ったが

誰にも会わないまま
扉を開け、鍵を閉めたのだった。

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アリス - おん…?お気に入りが、また増えた…だと…? (2月6日 17時) (レス) @page34 id: 326cf2b718 (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - 受験頑張ってくださいね! (1月29日 14時) (レス) id: 5bdcdcf2bd (このIDを非表示/違反報告)
アリス - おお!おめでとうございます!僕も高校受かったらスマホ買ってもらえるので頑張ります! (1月26日 21時) (レス) id: 2287692f9d (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - 後、最近ログインしました! (1月26日 19時) (レス) @page29 id: 5bdcdcf2bd (このIDを非表示/違反報告)
アリス - こちらの作品も見ていただけると嬉しいです。 (1月26日 18時) (レス) id: 2287692f9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アリス | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Alicehomepage/  
作成日時:2024年1月24日 6時

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