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「とにかく!頼む、A!」
『絶対嫌だ!』
で、冒頭に戻る。
「お願い!Aしか頼る人がいないんだって!」
女装で頼られるって嫌だよ!
「今度!カフェ巡り手伝うし全おごりするから!!」
ピクピク
カフェ…おごり…?
僕が考えるそぶりを見せると
エイトは勢いを増して頼み込んできた。
「あと、欲しがってたぬいぐるみも買うし
給料も出すッ!」
『いくら』
「1時間で二万」
『やるわ』
「うぉっし!」
…なんか流された感がすごいけど
報酬が良すぎるから断れない。
「Aの趣味って可愛いよな。」
「わかる」
_______________
ということでデート(告白断ろう大作戦)の日。
このことを聞いたライム先生によって
かわいくされた僕は、清楚なワンピースを着て
エイトと手を繋いでいた。
「なんか違和感。」
『うるさい。』
しょうがないじゃん?ライム先生の本気メイクに
服のコーディネート。
僕はめっちゃ可愛くなっていた。
そりゃもう自分で自分を可愛いと思うレベルには。
二人でマジカルストリートを歩いていると
「あの子めっちゃ可愛い…モデル?」
「そうじゃね?すらっとしててスタイルもいいし。」
「えー、俺タイプかも。声かけてこようかな。」
「でも男持ちじゃん。」
「いけるだろ。」
などと男どもの声が聞こえる。
そんな声を聞いてもちっとも嬉しくない僕は
見せつけるかのようにエイトと腕を組んでやった。
「ッ///」
『どうしたの、エイトくん。』
何回も言うが、今の僕はめっちゃ可愛い。
そんな僕が上目遣いで腕を組んできたら
コーフンするでしょ?
最初は嫌がってたものの案外ノリノリで楽しんでいる僕は
今日一日、エイトの彼女だ。
私たちラブラブですアピールをしながら歩いていると
めんどくさい小悪魔ちゃんの待つカフェに到着した。
あ、ここのカフェ、プリンが美味しいんだよね。
呑気なことを考えながらお店に入ると
奥の席に小悪魔ちゃんが座っていた。
「あ!えいとくん!待ってたんだ…
…誰、その女の子。」
うわぁ修羅場な予感。
僕は震えながら、少し怯えているように俯いた。
これでも演劇部顧問だからね!
「言ったでしょ、俺の彼女。
ごめん、前にも言ったけど君とは付き合えない。
だから…「ふざけないでよ!」おう…」
香水くさっ、香水女って呼ぼ。
いきなり怒鳴るからエイト引いちゃってるよ。
文字数…
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アリス - おん…?お気に入りが、また増えた…だと…? (2月6日 17時) (レス) @page34 id: 326cf2b718 (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - 受験頑張ってくださいね! (1月29日 14時) (レス) id: 5bdcdcf2bd (このIDを非表示/違反報告)
アリス - おお!おめでとうございます!僕も高校受かったらスマホ買ってもらえるので頑張ります! (1月26日 21時) (レス) id: 2287692f9d (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - 後、最近ログインしました! (1月26日 19時) (レス) @page29 id: 5bdcdcf2bd (このIDを非表示/違反報告)
アリス - こちらの作品も見ていただけると嬉しいです。 (1月26日 18時) (レス) id: 2287692f9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アリス | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Alicehomepage/
作成日時:2024年1月24日 6時