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『……来てしまった。』
その日の夜、僕はまた桜のところに来てしまった。
昼間の桜もいいが、夜はまた別の魅力があるように感じる。
あたりはすでに真っ暗なはずなのに
桜の白さでぼんやり明るく見えて綺麗だ。
さくら……何でこんなに目を惹かれるんだろう。
魔界には他にも綺麗な花が沢山ある。
その中で、比べられないほどに美しいこれに
どんな秘密があるのだろう。
気になったら止まらない。
僕は時間も忘れて観察をした。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「A先生？」
自分を呼ぶ声で現実に引き戻される。
気がつくと空は白け、
随分と時間が経っていたことを知った。
「A先生、どうしたんですか？」
もう一度名前を呼ばれて、慌てて振り返ると、
そこには困惑顔のバラム先生が立っていた。
『あ、いえ、その……』
花に興味が無いと言っていた手前、
桜が気になって夢中になっていたなんて
言えるわけがなかった。
『そう！昨日忘れ物したかも知れなくって！
探しにき「嘘だね」……ウィっす。』
バラム先生の家系能力忘れてた。
これは正直に言うか？
でも僕のイメージが…！
一人で悶々してるとバラム先生が
いきなり口を開いた。
「桜の観察してたなら、どんなことが
わかったのか教えて欲しいな。」
優しそうな表情で笑うバラム先生。
少し迷ったが、
一人だけの知識なんて持ちたくなかった僕は
バラム先生に結果を報告することにした。
『……何でこんなに桜が目を惹くのか
考えて見たんです。
珍しい色というのもあると思うんですが、
葉がないのにたくさんの花がついてるのが
理由かな、と思ったんです。
生態観察というよりも心理学の推測
になってしまっているのですが……』
全てを話し終えてひと段落した頃には
生徒が登校し始めていた。
花になんか興味なさそうな教師が
桜の魅力について語っているのだ、
いつのまにか生徒も僕の話に聞き入っていた。
「へー、A先生そんなこと考えてんだ」
「意外！」「それな、すごいわ。」
僕の話を聞き終わった生徒たちは
口々に感想を言い合っている。
バラム先生も、
「なるほど……悪魔の考え方の基本に添いつつも
新しい方向性で面白い。
いい考えだね！A先生！」
と絶賛してくれた。
その後、授業開始間際まで生徒に質問攻めにあったが、
カルエゴ先生が来て生徒はちりじりになっていった。
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アリス - おん…？お気に入りが、また増えた…だと…？ (2月6日 17時) (
レス) @page34 id: 326cf2b718 (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - 受験頑張ってくださいね！ (1月29日 14時) (レス) id: 5bdcdcf2bd (このIDを非表示/違反報告)
アリス - おお！おめでとうございます！僕も高校受かったらスマホ買ってもらえるので頑張ります！ (1月26日 21時) (レス) id: 2287692f9d (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - 後、最近ログインしました！ (1月26日 19時) (レス) @page29 id: 5bdcdcf2bd (このIDを非表示/違反報告)
アリス - こちらの作品も見ていただけると嬉しいです。 (1月26日 18時) (レス) id: 2287692f9d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アリス | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Alicehomepage/
作成日時：2024年1月24日 6時
