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桜花爛漫花盛り ページ37

「ジョッキを拝借、デビール!」


「「「デビール!」」」


入間君の咲かせた桜のもとで
教師陣の宴会が始まった。


「いや〜!ロビン先生のお弁当美味しいね!」


シートの上には“特製!ロビン弁当”が
広がっている。


僕はあまり花に興味がない(・・・・・・・)ので
ヒョイパクヒョイパクとお弁当を食べ勧めていた。

無心にお弁当を食べ続けていると
目の前に赤いふわふわが。


「どぅおぅえぇい!!」


ふわふわは見事顔面にクリーンヒット。

食べていた卵焼きは潰れてしまった。



『……』



無言で卵焼きだったものを見つめていると
ふわふわことツムルが恐る恐る声をかけてきた。


「あ、えと、まじでごめ『卵焼き…』…すいません。」


顔を青くして謝られたが別に怒ってはいない。

ただ卵焼きが食べたかっただけだ。



『ツムル、お前のよこせ。

 今回はそれで不問にしてやる。』



そういうとマッハ30くらいのスピードで
卵焼きを献上してきたので許すことにした。


「A先生〜!見てください!」


名前を呼ばれて振り向くと、そこにはブルシェンコ先生を
一本締めしているマルバス先生の姿。

何あれ面白い←


僕も混ざって締め技をしていると
バラム先生がが呼んできた。


「お〜い!A先生!

 ちょっとこっち来て!」


随分と興奮している様子だが、どうしたのだろうか。

バラム先生の元へ向かうと、
キラキラした目で話し始めた。


「見て、この花さくらって言うらしいんだけど
 すごく面白いんだ!


 まず、雌雄同株で中高木から低木程度の大きさ。

 葉の形は楕円形、枝に互生して縁はギザギザしてる、

 あ、あと葉に薄い細毛がはえてるね。


 花弁は白っぽい色から濃い紅色まで、

 長い花柄を持っているから垂れ下がるように咲いてる。


 他にも…」


よほど楽しかったのか、一向に話が終わる気配がしない。

だが、嬉しそうなバラム先生を見ていると
ずっと聞いていられる。


小1時間程話を聞いていると、カルエゴ先生に
声をかけられて話が途切れた。


「おい、シチロウ、

 いつまで話しているんだ。」


そう言われて周りを見ると他の先生方は
片付けを終えていて、残っているのは僕たちだけだった。


「わ、もうそんな時間?ごめんねA先生!」


楽しそうだったバラム先生も
慌てて片付けを始めに行った。



『桜、気になる、けど…』



…また今度来ようかな。

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アリス - おん…?お気に入りが、また増えた…だと…? (2月6日 17時) (レス) @page34 id: 326cf2b718 (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - 受験頑張ってくださいね! (1月29日 14時) (レス) id: 5bdcdcf2bd (このIDを非表示/違反報告)
アリス - おお!おめでとうございます!僕も高校受かったらスマホ買ってもらえるので頑張ります! (1月26日 21時) (レス) id: 2287692f9d (このIDを非表示/違反報告)
ララ(プロフ) - 後、最近ログインしました! (1月26日 19時) (レス) @page29 id: 5bdcdcf2bd (このIDを非表示/違反報告)
アリス - こちらの作品も見ていただけると嬉しいです。 (1月26日 18時) (レス) id: 2287692f9d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アリス | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Alicehomepage/  
作成日時:2024年1月24日 6時

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