君のことがだーいすき！【魔入間短編集】

思慕、愛惜。 ページ27

蓮憐散る火花さん、リクエストありがとうございます！

マルバス先生で曲パロ“サウダージ”です。


歌詞は入れないのでかなり遠回りの曲パロ、

というかもはや曲パロじゃないかも知れませんが
頑張ります！


多分長めで、失恋系です！

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「言いにくいことだけど、


　別れよう。」









よく晴れた昼のこと、




最愛の彼に別れを切り出された。






『え…な、何で？』



いきなりのことで戸惑う僕に

彼は冷静に返す。



「…重いんだ。


　A先生が僕を愛してくれるのは
　嬉しい。


　だけど、流石にもう疲れたよ。」



優しい彼のことだ、
きっと別れ方について調べたのだろう。


優しく、それでいてきっぱりとした
振り方だ。


本当は嫌だけど、

何ならいっそ殺してしまおうかと
思ったけど、


大好きな彼だからこそ、
僕のせいで辛い思いはしてほしく無い。



『…うん、そうだよね、

　嫌だよね。



　気づかなくてごめん。

　マー君が優しいから
　甘えちゃってたけど、

　もうやめにするよ。





　ばいばい。』



止まったら泣いてしまいそうで、




最後まで言わないと、言えなくなってしまいそうで、





辛いけど一息で言い切った。



「！…本当にごめんね。


　今までありがとう、大好きだったよ。」


あっけなく別れを認めた僕に一瞬驚いた顔をしたが、
彼はすぐにいつも通りに戻った。


大好き“だった”か…


そんな言葉言わないでよ。

もう一緒にいられないんだよ？



そんな気持ちは隠して、
僕は静かな声で


『こちらこそ。』


と笑った。

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