パパがかまってくれないから！！(書き直し)

家出28日目 ページ36

Aside





あれから、治お兄ちゃんは一度も家から出してくれない。


私が好きな絵本も、ゲームも、DVDも、ぬいぐるみも全部あるけど物足りない…


1人で待ってるのは寂しい…


中也…会いたいな…


嗚呼、いつ出られるかな…？

明日？1週間後？1ヶ月……？


考えるだけ無駄…か…


この前だってそう。私が勝手に家を出ようとした瞬間に帰ってきた…

私の、行動は全部治お兄ちゃんに筒抜け。


A｢帰りたいなぁ…｣



パパが嘘をついてるかもしれないのに……？


私…どうしたいんだろう…？



分からない、わからない、わからナイ………



太宰｢ただいま、Aちゃん。いい子にしていたかい？｣



嗚呼、やっと帰ってきてくれた



A｢おかえり、治お兄ちゃん！！私、良い子にしてたよ？褒めて？｣


太宰｢良い子だね、Aちゃん！


そうだ、Aちゃんは黒い薔薇の意味を知っているかい？｣



黒い薔薇…？



A｢ううん、知らない…でも、私の部屋にはいつもあったよ？｣


太宰｢それは…誰かからのプレゼントかい？｣


A｢？？うん！パパと中也がくれるの…｣


太宰｢そうか…思い出させて悪かったね…


そうだ！今日は、咖喱にしよう！作ってくれるかい？｣


A｢勿論！とびきり辛いのを作るね！｣


太宰｢楽しみにしてるよ！｣



私は台所で咖喱作りに取りかかった



ところで、、どうして急に薔薇の話なんてしたんだろう…




太宰｢うふふ、こうしていると新婚の気分だね？｣


A｢！？もう、治お兄ちゃんったら…！恥ずかしいよ！｣


太宰｢うふふふふ♪｣




あれ？私、さっき何を考えていたんだっけ？


まぁ、いっか！早く作らないと！

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