すとぷりとなら大丈夫

寝てなさい ページ31

な｢今ちょっと頑張ることでAちゃんの体調が悪化してライブ出られへんくなったらどうするん？



それこそ迷惑どころの騒ぎやないで？


いろんなところに謝らなあかんくなるし







なにより、






楽しみに待ってたリスナーさん立ちが悲しむんとちゃうかなぁ。｣






A｢まあ…………。でも、だいじょ……｣


な｢俺の言ってること、分かるやろ？Aちゃんはそんな頭悪い子やないって信じてるよ？｣






«すとぷりのAって奴、ライブすっぽかしたらしいよ。»



«やばwww流石イキリグループwww»





«それなー。最近調子乗ってるよね、特にA»



«わかるwwwちょっと可愛いからってな»

«男好きだよなwwwwww»



«この前るぅととデートしてたらしいぜwww»









«Aちゃんのライブ楽しみにしてたのに悲しい»




«折角チケット手に入れたのにどういうこと？»




«初ライブだったのにAのせいですとぷり嫌いになった»




«それでも推すすとぷりすなーやばwwwwww»









私がライブに行かなかったせいで


ありもしない噂が流れ
嘘をでっち上げられ



すとぷりの株が下がっていく。

メンバーの印象が悪くなる。





すとぷりすなーが傷つけられる。



そんなの分かってる。




分かってるよ……。








今までも無理してでもなんとか上手くやってこれたんだよ。

もっと頑張っても私、大丈夫だよ。


限界は作っちゃ、いけない、からさ。








な｢頑張りすぎやねん。｣






A｢そんなこと、ない。いくら頑張っても頑張りすぎなんてことは、、、｣




な｢Aちゃんの目標。


自分のは頑張りを認めること。

休むことを覚えること。

無理をし過ぎないこと。

自分も楽しむこと。｣






な｢Aちゃんにはまだ難しいかもしれへんけどゆっくりその努力も出来たらええな。




みんなAちゃんは頑張ってるって分かってるから大丈夫やで。


甘えることも頼ることも覚えようね。






覚えることいっぱいあるけど出来る？｣






まるで子どもに常識を教える幼稚園の先生みたい。



俯く顔を覗き込んで目を合わせ聞いてきた。







確かになーくんが今言ったこと、全部苦手だ。

頑張んなくちゃいけないことは私が思っている以上にあった。




A｢頑張ります。｣




な｢いい子だね。｣





そう優しく言ったあと私をベッドに押し倒した。

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