第13章『開かれし五つ目の扉』九 ページ39
薬草学の授業を終え、それぞれ温室をでていく。
いつもならリリーやノア、悪戯仕掛け人の誰かと談話室まで向かうが、今日は薬草学の予習のため、他の人には先に行っておいてと伝えて、一人スプラウトの方に駆け寄った。
『Ms.ポモーナ。少しいいかしら。』
余談だがAは基本、Aは先生の名前を呼ぶとき、大抵の先生はファーストネームで呼ぶ。
そして、先生にもファーストネームで呼ばれている。
「あら、Ms.A。授業の事ですか？」
『いえ、予習のために聞きたくて。マンドレイクの事なのだけど＿＿』
スプラウトから教えてもらったことを、スラスラと羊皮紙に書いていく。
途中でスプラウトが話しながら移動をし始めたので、その後ろへ着きながらもペースを落とさず、羊皮紙にスプラウトの言葉を正確に綺麗に並べていく。
「________だから、これもまた全くの別属別種の魔法薬 物なのよ。」
話し終えた頃には、場所はスプラウトの自室へと変わり、Aは羊皮紙二枚が真っ黒になるほど沢山の字で埋め尽くしていた。
『ありがとう。とても参考になったわ。大切な時間を取ってしまってごめんなさいね。』
「いいえ、まっく。予習とは、とても感心です！
また、わからないところがあったら聞いてくださいな。」
ふと、スプラウトの視線がAの羊皮紙にむく。
その字で埋め尽くされた羊皮紙を見た瞬間、大きく目を見開き、感心したように頷いた。
「できたらその予習、見せてくれませんか？」
『勿論です！』
スプラウトににっこり笑顔を向けた後、羊皮紙と羽ペンを手に、廊下に出た。
他に何処かに寄るとかいう予定もなく、真っ直ぐにグリフィンドールの寮に向かった。
否、向かうつもりだった。
ふと、廊下が騒ついていることに気づく。
『…？』
少し首を傾げながら、一つの角を曲がった。
そこにいたのは、セブルス、リリー、ジェームズ、シリウス、リーマス、ピーターだった。
何故かノアはいない。
そして、この自身の眼に映る光景は俄かに信じがたいものだった。
何故か髪から液体が滴っており、床に手をつき、ジェームズを睨みつけているセブルス。
セブルスの横に立ち、同じくジェームズを睨みつけているリリー。
二人に杖を向けているジェームズ、シリウス。
その後ろで心配そうにしているリーマス、ピーター。
その光景は決して、楽しそうだと言えるものではなかった。
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匿名 - ノアのファミリーネームはセルフィンではなく、セルウィンなのでは？ (2020年12月27日 21時) (
レス) id: 3886947430 (このIDを非表示/違反報告)
ミストレーネ - 夢主ちゃんって鈍感すぎませんか？もうちょっと気づける様な感じの方が宜しいかと… (2018年3月1日 18時) (レス) id: 62c9169b8f (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - ジェームズの扱い雑すぎません？ (2016年2月24日 17時) (レス) id: 7ff882b3cd (このIDを非表示/違反報告)
あ り す(プロフ) - 加奈さん» ？どれのですか？ (2015年12月20日 15時) (レス) id: 9cf42fb034 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - パスワード教えてください (2015年12月20日 15時) (レス) id: 4626c24b05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす&クルミ&HERMIONE | 作者ホームページ：なし
作成日時：2015年11月22日 7時
