第13章『開かれし五つ目の扉』五 ページ35
side James
前だって夜にAと二人きりでいた。
スニベルスのやつ、顔真っ赤にしてデレデレと喋ってたし、Aも楽しそうだったし。
…ムカつく。
「アイツ、闇の魔術に詳しいらしいぜ？スリザリンでも異端者扱いされてる。」
なんとなく小耳に挟んでいた。
闇の魔術…ね……。大嫌いだ。
「…いいこと思いついた。
僕たちができることは悪戯。分かるよねシリウス？」
ニヤリと口角を上げてシリウスを見ると、僕が何を言おうとしたのか読み取ったのか、僕と同じようにニヤリと口角を上げた。
「シリウスに悪戯を仕掛けて、マヌケな姿をAに見せつけるってか？」
そうだよ、シリウス。
「そうすれば、Aはスニベルスに絶望。スニベルスと関わることはなくなる。」
我ながら完璧な考えだと思う。
今回は特に。
「それはやめておいたほうがいいと思うよ。」
何故かリーマスがとめた。
「そんなんじゃ、Aはスネイプを見捨てたりしないと思うし、第一それでAを振り向かせても嬉しくないじゃないか。」
スネイプって…アイツはスニベルスだろ。
泣き虫スニベルスめ…Aの前で恥をかかせてやる。
「なんだい、リーマス。君はスニベルスの味方をするのかい？」
「！…そうとは言ってないけど…」
「じゃあ、口を出さないでくれ。それとアイツはスニベルスだ。ス・ニ・ベ・ル・ス。」
スニベルスを強調して言うと、渋々だが小さく頷いた。
ピーターはよく分かってないっぽく、異論はないみたいだ。
そして、僕たちは何事もなかったかのようにAを向かい入れた。
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side Remus
スネイプに悪戯をしてAに絶望させる。
その方法は僕にとって良い考えじゃあなかった。
これじゃあ、スネイプが可哀想じゃないか。
たとえ二人が、スリザリンを嫌いだとしても…
スネイプだって、僕らと同じようにAに恋心を持っている。
それは僕も知っていた。
それに、Aは仲間を見捨てるようなそんな子じゃない。
そんなもの無意味だって思った。
「そんなんじゃ、Aはスネイプを見捨てたりしないと思うし、第一それでAを振り向かせても嬉しくないじゃないか。」
僕の考えを言ったんだ。
僕は正しい。そのはずだ。
「なんだい、リーマス。君はスニベルスの味方をするのかい？」
…！
せっかくできた友達なのに、捨てられてしまいそうで怖くて。
やっと一人じゃなくなったのに。
だから、僕は頷いてしまったんだ。
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匿名 - ノアのファミリーネームはセルフィンではなく、セルウィンなのでは？ (2020年12月27日 21時) (
レス) id: 3886947430 (このIDを非表示/違反報告)
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腐女子 - ジェームズの扱い雑すぎません？ (2016年2月24日 17時) (レス) id: 7ff882b3cd (このIDを非表示/違反報告)
あ り す(プロフ) - 加奈さん» ？どれのですか？ (2015年12月20日 15時) (レス) id: 9cf42fb034 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす&クルミ&HERMIONE | 作者ホームページ：なし
作成日時：2015年11月22日 7時
