第13章『開かれし五つ目の扉』一 ページ31
『いい？ジェームズは真ん中から仕掛けて、シリウスは右から、リーマスは左からよ、ピーターはジェームズの向かいね。』
私達は男子寮で新たな悪戯を考えていた。
今日実行予定だ。
「そうすればどこに行っても逃げられない！ってわけだね！」
内容はこうだ。一番広い廊下にペイント玉を投げつける。
が、このペイント玉はただのペイント玉じゃなくて、私特製 投げると当たった人はもちろん、その周囲にいて、そのペイント玉の匂いを嗅いでしまった人は、笑が止まらなくなるという特別なペイント玉なのだ。
それを、挟み撃ちで投げれば、逃げるにも逃げられないということ。
結構残酷？なんのことかしら。フフッ
『ジェームズは赤、シリウスは青、リーマスは緑、ピーターは黄色ね。』
そう言ってペイント玉を渡す。
大きさは持ち運びやすく、手の平サイズで、握ってもつぶれにくくて、打ち付けると爆発する。
「わぁお！流石僕のA！発明品も神様並みだね！」
ペイント玉を手のひらに乗せ、まじまじと見つめる。
『あら、嬉しいこと言ってくれるじゃない。
でもこれ、元々はパパに教えてもらったのよ。』
「えっ！きみの家族最高じゃないか！」
ジェームズが嬉々として身を乗り出す。
『えぇ、まあね。今度クリスマス休暇にうちにこない？ダンスパーティを開くの。パパもママも最高よ。ちょっぴり親バカなところもあるけどね。』
「行く！行きたい！そしてそのまま婚約を ﾌﾍﾞｼｯ」
ジェームズが何かを言いかけたが、シリウスに頭を叩かれ、遮られた。
「ふざけんな、ジェームズ。あ、俺も是非行かせてもらうわ。」
『えぇ。リーマスとピーターは？』
振り向いた瞬間、リーマスは顔を強張らせた。
「僕、タキシードなんて持ってないから…」
眉を八の字に下げ、しゅんとする。
『それなら問題無いわ。うちで貸すから。ね？いいでしょう？うちの城には仕掛けやカラクリが沢山あるの。パパと二人でつけた、ね。』
パァァッと顔を輝かせ、「是非、行かせてもらうよ！」と頷いた。
ジェームズも仕掛けやカラクリのことを想像し、胸を弾ませていた。
『ピーターも行くでしょう？』
「あっ、う、うん！是非！」
目を輝かせ、ブンブンと頷く
これなら今年は一段と楽しそうね…！
『それじゃあ、いってらっしゃい！』
「「「「いってきます！」」」」
四人が悪戯を仕掛けに行くのを、談話室から見送り、私は人気のない場所へと足を運んだ。
レティシア寮を開くために＿
第13章『開かれし五つ目の扉』二→←第12章『悪戯仕掛け人』十
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匿名 - ノアのファミリーネームはセルフィンではなく、セルウィンなのでは？ (2020年12月27日 21時) (
レス) id: 3886947430 (このIDを非表示/違反報告)
ミストレーネ - 夢主ちゃんって鈍感すぎませんか？もうちょっと気づける様な感じの方が宜しいかと… (2018年3月1日 18時) (レス) id: 62c9169b8f (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - ジェームズの扱い雑すぎません？ (2016年2月24日 17時) (レス) id: 7ff882b3cd (このIDを非表示/違反報告)
あ り す(プロフ) - 加奈さん» ？どれのですか？ (2015年12月20日 15時) (レス) id: 9cf42fb034 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - パスワード教えてください (2015年12月20日 15時) (レス) id: 4626c24b05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす&クルミ&HERMIONE | 作者ホームページ：なし
作成日時：2015年11月22日 7時
