第11章『たとえ闇でも』十 ページ20
女子寮にあがると、ノアが床に寝そべっていた。
『ノア？何してるの？』
「いや、女子寮の床なんかあったかくて気持ちいいんだ。」
『ふぅん』と呟いてベッドに腰掛ける。
『リリーは？』
そう聞くと、むくりと起き上がり、大きなあくびと背伸びをした。
「Aファンクラブのとこ…」
…やっぱり……ね。
『リリーったらいつの間にそんなもの…
ノアはしってたの？』
コクリと頷き「まぁね、少し前から。」とベッドに腰掛けた。
「会長 リリー・エバンス
副会長 ノエル・アンダーソンってね。」
？聞いたことない名前…
それを察してか、ノアが「魔法薬学の授業の時、リリーとペアだったハッフルパフの子いたろ？」と教えてくれた。
少し考えてから、確かにいたわねと頷く。
『あの子も……
…まぁ、私を気遣ってくれるのは嬉しいのだけど。』
ポソリと呟いたAにノアは苦笑いを浮かべた。
「そろそろ食堂行く？明日の最初の授業は占い学だってさ。」
『そうね。行きましょう？』
ファンクラブの事はひとまず置いておいて、ノアが手を差し出してくれたので、その手を握り、女子寮をでた。
「そういえばA、キミ悪戯仕掛け人にいろいろとやられてるそうじゃないか。」
『まぁね。頑張って避けてるわ。』
苦笑いを浮かべると、つられてかノアも苦笑いを浮かべた。
「今、ホグワーツで結構有名になってるよ。
悪戯仕掛け人。」
あら、有名になったの…
「生徒も先生もみんな、困ってるよ。
その反面、楽しんでる生徒も少なくないんだけどね。」
そんな会話をしながら大広間にはいっていく。
並んで、しかも手を取り合いながら歩いていく、美男美女(に見える)に、先生生徒構わず、思わず見惚れる。
気にしずにそのまま椅子に腰掛ける。
『なんだか静かね。』
「きっとAに見惚れてるんだよ。」
それをら冗談だと受け取り、『まさか』と食事を始めた。
「よぉ、ホグワーツで有名な皇子と姫様…！」
何故かシリウスが力みながらノアの背中を叩く。
「なんだい、それ。」
ノアがパンを口に運びながらシリウスの方を見る。
すると、そこにジェームズとリーマスとピーターもやってきて、向かいに腰掛けた。
「二人ともお似合いの美男美女だって噂してるんだ。女同士なのにね。」
リーマスが息を吐きながら苦笑いをする。
「まったく！羨ましいよ…この野郎」
ジェームズがノアの顔を見ながら嘆いた。
それを苦笑いをしてみることしかできなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ハリーポッター」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
匿名 - ノアのファミリーネームはセルフィンではなく、セルウィンなのでは？ (2020年12月27日 21時) (
レス) id: 3886947430 (このIDを非表示/違反報告)
ミストレーネ - 夢主ちゃんって鈍感すぎませんか？もうちょっと気づける様な感じの方が宜しいかと… (2018年3月1日 18時) (レス) id: 62c9169b8f (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - ジェームズの扱い雑すぎません？ (2016年2月24日 17時) (レス) id: 7ff882b3cd (このIDを非表示/違反報告)
あ り す(プロフ) - 加奈さん» ？どれのですか？ (2015年12月20日 15時) (レス) id: 9cf42fb034 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - パスワード教えてください (2015年12月20日 15時) (レス) id: 4626c24b05 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ありす&クルミ&HERMIONE | 作者ホームページ：なし
作成日時：2015年11月22日 7時
