第10章『初めての感情』ニ ページ2
シリウスも無事復活して、間も無くの事だ。
ドガァァァァン!!
大きな爆発音が聞こえ、驚いて肩が跳ねると同時に左隣にいたノアに肩を掴まれ、自分の方へと身を寄せられる。
右隣にいたリリーも驚いて肩が跳ね上がった。
私達は人気のない道をブラブラとしていたため、周りに他の生徒は見当たらないが、遠くから悲鳴が聞こえる。
『何かしら…』
「大丈夫さ、A。もしもの時は僕が守る。」
ノアが私を安心させるように優しく肩を抱いてくれる。
『ありがとう』
「なんて羨ましいの。しょうがないのだけど。まぁあなたの笑顔が見れただけでも、オホン。何でもないわ。」
…？
少しして遠くから足音が聞こえた。
それにリリーが顔を顰める。
「悪戯最高ォォォォォオオオ!!」
ジェームズだ。
だが、足音は一つだけじゃなく、二つ以上は聞こえる。
ジェームズの雄叫び(？)はどんどん近づいてきて、その度リリーの顔がどんどん顰めていく。
そして、ついにジェームズが角から走ってきた。
ジェームズだけじゃない。シリウスとリーマス、ピーターも一緒だ。
「あ！A────!!こんなところで会うなんて運命だね!!Aもそう思わないかい？」
私の目の前で止まり、目を輝かせる。
「というか、ノア。さらっとAの肩抱いてんじゃねぇよ。」
「あぁ、ごめんよ。」
「この騒ぎ、貴方達なの？」
リリーが顔を顰めたまま私とジェームズの間に割って入り、ジェームズを睨む。
「そうさ。我ら“悪戯仕掛け人”のね！」
「悪戯っても、クソ爆弾を投げつけただけだがな。」
「それを悪戯というんだよ。」
シリウスがニヤリと口角を上げると、リリーがシリウスを睨む。
「というか、ノア！キミはなんて羨ましいんだ!!僕のAに手を出さないでおくれ!!」
リーマスが苦笑いをして私を見てくるので私にもよく分からない、という意味を込めて首をかしげる。
もしかして、ジェームズったらノアの事男だと…？
「ハハ、手は出してないさ。」
「キミってば案外優男だな。」
優男…？
ほら。やっぱり。
『まって。ノアは女よ。』
「「「…え、ええぇぇぇぇぇぇぇ!!?」」」
その日、悲鳴よりも大きな叫び声がホグワーツ中に響いた。
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匿名 - ノアのファミリーネームはセルフィンではなく、セルウィンなのでは？ (2020年12月27日 21時) (
レス) id: 3886947430 (このIDを非表示/違反報告)
ミストレーネ - 夢主ちゃんって鈍感すぎませんか？もうちょっと気づける様な感じの方が宜しいかと… (2018年3月1日 18時) (レス) id: 62c9169b8f (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - ジェームズの扱い雑すぎません？ (2016年2月24日 17時) (レス) id: 7ff882b3cd (このIDを非表示/違反報告)
あ り す(プロフ) - 加奈さん» ？どれのですか？ (2015年12月20日 15時) (レス) id: 9cf42fb034 (このIDを非表示/違反報告)
加奈 - パスワード教えてください (2015年12月20日 15時) (レス) id: 4626c24b05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ありす&クルミ&HERMIONE | 作者ホームページ：なし
作成日時：2015年11月22日 7時
