５つ ページ5
「ふーん、Aっていうのか！俺はルフィ！大きくなったら海賊になるんだ！よろしく！」
「コラァ！ルフィ！また海賊なんぞぬかしよって」
「イテッ、うるせぇ！おれは海賊になるんだ！！」
「なんじゃとー！」
二人が来てからの酒場はさらに騒がしかった。俺はそんな二人を見てクスクス笑う。テレビ画面を見ているみたいだ。尊い。
「いいか、A。Aは海軍に入るんじゃぞ」
「海軍、ですか？ガープさんも海軍？」
「うむ！かっこいいじゃろう」
「だめだA！お前も海賊になるんだ！海賊の方が絶対楽しいぞ〜！」
またギャーギャーと喧嘩をしだす二人。仲良しかよほんとに。
マキノさんが、年齢の近い子と話す機会があまりないだろうから、と気を利かせてお仕事は中断でカウンターに座らせてくれた。
マキノさん控えめに言って大天使。
「ルフィはなんで海賊になりたいの？」
「だってかっけーだろ！海賊！こう、戦って！シャキーンって！」
「また赤髪なんぞの影響受けよって！いいか、お前もじいちゃんと同じ海兵になるんじゃ！！」
「いやだ！！」
「なんじゃと！」
「まぁまぁ」
マキノさんは苦笑いを溢す。
赤髪、か。見る限り、ルフィはまだ麦わら帽子もかぶってないし、目の下に傷もないし、原作前か。
推測する基準がないので何とも言えないが、分かるのは今の俺の体はルフィの倍くらいの年齢だということのみ。
それから俺はルフィから"シャンクス"の話を聞いた。ガープさんは私達より二つ遠い席で、マキノさんと何やら話をしていた。
所々聞こえるが、俺についてっぽかった。なんか申し訳ない。
「ーーそれで、シャンクスは本当にかっこいいんだ！だからおれもいつかシャンクスみたいにかっこいい海賊になるんだ！」
「楽しそうだね」
「うん！そのときはAもなかまに入れてやってもいいぞ！」
ルフィはにっと笑う。うっ、眩しすぎる。
「本当？楽しみにしてる」
とは言いつつ、まぁ俺非戦力だし海賊にはならないけどな……。女の子だし。
そんな感じで話している間にガープさんたちの話も終わったらしく、ガープさんは俺の方を向いた。
そして、
「A、お前は今日からわしの孫じゃ！」
って。
えぇぇぇええ……？？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 87人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Ciel - 面白いです！便新待ってます。頑張ってください！ (2021年9月2日 0時) (
レス) id: b6f6449f96 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好きwoman - とっっても面白いので早く続きが読みたいです！更新頑張って下さい！ (2020年3月8日 2時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：北乃 | 作成日時：2020年2月1日 11時
