１５つ ページ15
「ルフィのおじいさん……ガープ中将がきみの戸籍を調べたところ、きみはフーシャ村やイーストブルーどころか、この世界のどこにも存在していなかったらしい。本当に記憶がないのか？きみの出について、何も知らないのか？」
「だがおれにはきみが悪い奴には到底見えないんだ。だからこそ気になる」
「きみの能力についても」
「え、えっと……」
こうして無事拷問タイムが始まったようだ。聞かれたくないことをピンポイントで指摘され、ひぇ、と心が悲鳴を上げる。
女神様！！過ごしやすくって言ったじゃん！！戸籍は普通あるよねぇ！！？！ねぇ？！？！
変に嘘をついてもシャンクスだったら全部バレそうだし、でも流石に前世であなたたちの大ファンでした〜なんで展開も予想してないだろうし。
落ち着け、俺。ひっひっふーだ。ひっひっふー。
「……内緒にしてね」
「これでも口は硬いほうだ」
「ワノ国って、知ってる？」
こうして俺がとった選択肢は、やはり嘘をつく、だった。大丈夫大丈夫、まだ大丈夫。イーストブルーだもんここ。
シャンクスはすこし眉をひそめ、「名前は」とうなずいた。
「ワノ国では女は結婚するまで足手まといだから、家で隠れることがあるの。うまれてからずっと、戸籍にのらないように。実は私、ワノ国から来た」
「それなら戸籍のない理由は分かるが……ワノ国からイーストブルーに？」
「うん、自分できたんじゃないけど」
嘘をつきながらあれ……ワノ国ってどこにあったっけ、と疑問に思う。ノースブルーの方だったような……へぇ、俺すごい大航海してる〜〜けど俺今ありげな笑み溢しといたから深くは聞かないでくれ〜〜
「自分の力については知らない。海歩けてびっくりしたし……」
「ーー……それは嘘ではないようだな」
……おっと。
演技で、下唇を噛んで俯いていた俺は、おいおいおいと顔を引きつらせる。
「……すみませんでしたあああ！！事故って死んでこの世界に来たただの一般人です詳しくは女神様にどうぞ！！！！！！！！！」
こうして俺は、あっさりと全て吐いたのだった
まる
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Ciel - 面白いです！便新待ってます。頑張ってください！ (2021年9月2日 0時) (
レス) id: b6f6449f96 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好きwoman - とっっても面白いので早く続きが読みたいです！更新頑張って下さい！ (2020年3月8日 2時) (レス) id: 8b1d0909e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：北乃 | 作成日時：2020年2月1日 11時
