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斬「腕を上げたな」

谷「…まだ、貴様等にやられる程ではない」

「二人とも素早すぎ…

私追いつくので精一杯だよ」

谷「俺と初の手合せより強くなったが…

まだまだだな」

「そりゃあ女の子だから!

筋肉の付き方が違うよ」



頭を掻きながら苦笑すると、

不意に鍛錬場の扉が開く。

そちらを見れば木舌が立っていた。



木「おまえらその辺にしたら?

佐疫がお茶淹れてくれたよ」

「ほんと?行くー!」

斬「一時休戦とするか」

谷「俺はまだやっている」

木「谷裂も来ればいいのに」

谷「茶などでうつつを抜かしている暇はない」



谷裂のそういうところ尊敬するなぁ…

とか思いつつ、

よく皆が集まる場所へ向かった。

広い部屋で、休憩スペースとも言えるかな。



佐「あ、来たね」

「佐疫ー!今日はなに?」

佐「えっと、紅茶とクッキーかな」

「私ミルクいれてね」

佐「分かってるよ」



微笑んで頷く佐疫。

なんかもう私女の子として負けてる気がする。



木「佐疫ーお酒ないの?」

佐「昼から蜂の巣になりたい?」

木「ごめんなさい紅茶美味しいです」

斬「神影、隣座っていいか?」

「いいよー」



そっと隣に座って紅茶を啜る斬島。

なんだか可愛い…



「そう言えば田噛と平腹は?」

佐「まだ報告書まとめてるよ、

お茶持っていかないと…」

「だったら私持ってく!」

佐「そう、じゃあお願いね」

「まかせてー」



佐疫はさっと紅茶、

クッキーをお盆に乗せ私に渡してくれる。

私はそれを受け取って

さっそく平腹の部屋に向かった。

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作者名:燐音 | 作成日時:2015年9月3日 20時

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