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肋「それでも獄卒か!」



廊下の外にも聞こえてくる肋角さんの怒鳴り声。

田噛と平腹が現在説教中。

私は木舌とちょこんと廊下に座ってそれを聞いている。



木「相当お怒りだね、あいつら何してたの?」



ケタケタと笑いながら私に問う。



「木舌、貴方も一回目玉無くしてるんだからね」

木「それ言わないで…」



目をそらして苦笑いを浮かべる木舌に、

私は思わず溜め息をついた。



木「その溜め息、地味に傷つくからね!?」

「はいはい、わかったから」



必死に訴えてくる木舌を横目に再び耳を済ませる。



肋「あぁ、情けない」

「肋角さんも大変だなぁ」

木「後でお茶持ってったら?」

「え、木舌行ってよ」

木「だって普段持ってかないのに明らかに変じゃん!」

「仕方ないなぁ…」



しぶしぶ立ち上がって、ぐーっと伸びをする。

続いて何故か木舌も立った。



「木舌もどこか行くの?」

木「どこかって…お茶の手伝い?」



ニコッと笑ってそう言った。

少し見直したよ。



……少し、ね。←

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作者名:燐音 | 作成日時:2015年9月3日 20時

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