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「あのさ、言うけどバケモノが何なの?」
亡「……」
そう言うと、全ての手が動きを止めた。
まるで時が止まったかのように。
「感情を無くした貴方こそ、
本当のバケモノじゃない?」
嘲笑しながらその言葉を投げ掛けた。
亡者は目を見開きその場に立ち尽くす__
その時だった。
_ドガァンッ!!!
何かが爆発するような、
そんな音が聞こえてきてそちらを勢いよく振り返る。
そこには……
「は、はろー……田噛…」
鬼のような形相をした田噛が立っていた。
田「……」
田噛は無言で床から伸びる手をぶっ飛ばしていく。
あの、怖いです。←
亡「おネえちゃんだケってイっタよネ?」
田「んなもん、知らねぇよ」
あ、これアレだ。
相当怒ってる時の態度だよ。
田「俺はコイツに用があんだよ」
グイッとものすごい力で引き寄せられて田噛の胸へ収まる。
少しだけ、顔に熱が集中した。
亡「かえ、シて」
田「コイツは俺のだ。俺に許可を取れ」
あれあれあれ…ちょっと待って。
こんなにドSじゃ無かったはずだよね!?
シリアス展開どこにいったの!
迷子なの!!?←
亡「かえ、し……っ」
そして聞こえた銃声。
亡者の頭には直径数センチの穴。
佐疫の容赦のない攻撃で、亡者は地に倒れた。
佐「ふぅ…大丈夫だった?」
「え、笑顔で言われると恐怖しかないよ」
平「神影ー!!へーきかー?」
斬「無事でよかった」
次々と入ってくる私の仲間。
あぁ、やっぱりここがいいな。
「皆…ところで何で入ってきたの?」
佐「それは…」
斬「田噛がだな…」
平「すっげぇ焦ってた!!!」
田「…黙れ」
田噛が?焦る??
ってあれ、ちょっとストップ。
「田噛!いい加減離れてよー!」
ぐっと田噛の胸板を押し返せば不機嫌そうに離れてくれた。
まだ顔が赤いのはきっと気のせい。
「まぁ二人も見つかったし亡者も捕まえたし、
肋角さんの所に戻ろっか!」
田「…」
そう笑顔で言った私の事を
田噛が怪訝そうに見つめていたとは、
知るよしもない__。
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ゆっきい - 田噛がイケメソすぎて涙出てきたお、、、、、 (2016年9月17日 9時) (レス) id: 0db5e774af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:燐音 | 作成日時:2015年7月4日 16時