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「……ここも診察室」
病院だったら当たり前か。
そんな事を考えながら探索をする。
しかし何も見当たらなかった。
「うーん…ハズレか、残すは残りの二部屋だけど」
廊下に戻り二つの部屋を交互にみる。
診察室の隣は扉が歪んでいるせいかびくともしない。
残りは奥の部屋だけだ。
「リハビリ室かな、ここ」
手すりとか松葉杖とか色々なものを見渡す。
その時、人影が倒れているのが見えた。
「あれ…平腹!?」
慌てて駆け寄ると案の定平腹だった。
らしくなく、ぐったりと横たわっている。
「平腹?平腹!起きて、平腹!」
軽く揺さぶると平腹は眠たそうに目を擦った。
平「あれ、神影?」
「よかった〜…もう心配させるな!」
平「ほぇ?何のこと?」
バッと起き上がって首を傾げる。
私もつられて首を傾げて聞き返した。
「平腹、田噛と仕事行って一向に帰ってこなかったんだ。
まったく覚えてないの?」
平「んー?何してたんだっけ?俺」
「覚えてないのか…まぁいいや!佐疫と合流しよう」
平「えっ!佐疫も来てんの!?」
「斬島もいるよ、早く行こう!」
私は立ち上がると歩き始める。
しかし後ろから平腹らしき足音が聞こえてこない。
不思議に思って振り向いた。
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ゆっきい - 田噛がイケメソすぎて涙出てきたお、、、、、 (2016年9月17日 9時) (レス) id: 0db5e774af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:燐音 | 作成日時:2015年7月4日 16時