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「斬島はもう来てるみたいだし行こっか」
佐「うん、でもどうする?手分けして探す?」
「その方が手っ取り早いよね」
そんな会話をしながら妙に重い扉を開ける。
ギィィと不気味な音を立てて扉が開いた。
「取りあえず1階からだね、私は右を調べるよ」
佐「了解、俺は左ね」
佐疫と別れて私は右の通路へ出た。
左サイドに扉が4つ、奥に1つ。
私は順にその扉を開いていった。
決して油断しないようにバールを握る。
「あれ、開かないな…?」
手前の扉は鍵がかかっているのか開かない。
「仕方ない、次か」
2つ目の扉を開く。
中は診察室になっているようで椅子やら机やら置かれていた。
「……これ、は?」
診察台に置かれたあるビーズを手に取る。
ピンク色のそれはガラスで出来ているようだ。
その時、声が聞こえた。
〈大人しくしなさい〉
_やめてっ!こわいよ!
〈暴れないで、すぐに終わるから〉
_いやっ!わたしはなりたくないの!!
〈大丈夫だよ、痛いだけだから〉
_お願い…やめて………
「…?」
幼い女の子の声と男の人の声だった。
何かに怯えているように叫ぶ声…
そして強制するような低く尖った声。
私は頭にクエスチョンマークを浮かべながら、
ビーズをポケットにしまい、
その部屋を後にする。
そして隣の部屋へ足を踏み入れた。
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ゆっきい - 田噛がイケメソすぎて涙出てきたお、、、、、 (2016年9月17日 9時) (レス) id: 0db5e774af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:燐音 | 作成日時:2015年7月4日 16時