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「…にしても、平腹まで連絡を寄越さないなんて…」


静かにそう呟く。

田噛だけなら少し納得はいくが

平腹は好奇心の塊みたいなもの。

すぐに亡者を捕まえてくるはずだから少し心配だ。



「あ、でも今日谷裂と木舌は仕事だったな…」



そのことを思い出して少し溜め息をつく。



「佐疫は…部屋かな?」



そう呟きながら佐疫の部屋に向かった。

ノックをすると返事が返ってきて私は扉を開く。



佐「神影ちゃんか、どうかしたの?」

「斬島がまた仕事行っちゃってさ、

その顔が少し疲れているようにも見えたから…」

佐「またなんだ…あ、わかったよ。

手伝いに行きたいってこと?」


首を傾げてそう訪ねてくる佐疫。

変なところで勘がいいから少し困る。



「そうそう、私だけだとすぐに仕事終わらせられないし…

大勢で行った方が斬島も楽かなって」

佐「なるほどね…うん、じゃあ少し待ってて。すぐ行くよ」

「ありがとう」



私は佐疫の部屋を出ると自室へ向かう。

バールを手に取り身なりを整えた。



「さて、行くか」



静かに呟いて入口のを開く。

佐疫はもう来ていて隅に立っていた。



「ごめん、待った?」

佐「大丈夫、俺もさっき来たから」

「よかった…じゃあ行こう!」

佐「うん」



二人並んで歩き出す。

今回田噛たちと連絡が取れなくなったのは廃墟病院。

幼い容姿をした亡者を捕まえるのが仕事だったようだ。



「…ここ、かな」

佐「そうみたいだね」



ボロボロの荒れ果てた外見。

いかにも廃墟って感じだった。

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ゆっきい - 田噛がイケメソすぎて涙出てきたお、、、、、 (2016年9月17日 9時) (レス) id: 0db5e774af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:燐音 | 作成日時:2015年7月4日 16時

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