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そうして、波乱の質問タイムが終わり、その後は通常授業になる。途中からのため、チェシャやハッターは真剣に聞きつつ、ノートを取るが、まるで分からない。
しかし、そんなことを繰り返しつつも何とかお昼休みになった。転入生の2人にはクラスメイト達が一緒にお昼を食べよう、と誘ってくる。初対面の自分たちにそのようにコミュニケーションを取ろうとしてくれるのは、嬉しいが、それどころでは無い。
ハッターは、何とか断りを入れてチェシャの首根っこを引っつかみ、小声で「弁当持って来い！」と言い、アリスが丁度お弁当を出した所でその手を掴み、教室を脱出する。
一旦教室を出てしまえば、チラチラとこちらを見てくる生徒たちは居るものの、クラス内のようなことにはならず、何とか人気のない所までやってきたハッター達。
落ち着いたところで、ようやく後ろを振り返ったハッター。手を掴んだアリスのみを気にしていたハッターだが、チェシャはちゃんと着いてきていた。流石猫である。あの人混みをするりと抜けていたようで、
「オマエ、足速ぇなー」
なんて呑気なことを抜かしていた。ちなみに、息が切れていたハッターやアリスに対し、1人だったからか、余裕そうなチェシャに、ハッターは腹が立ち、ポカリと一発殴った。殴られたチェシャは、ようやくあの騒ぎになり、何か不味い事をした、というのは分かったようだ。
「悪ぃ。なんかマズイ事、しちまったみてーだな」
「全くだ。なんで、周りの目がわかんねぇんだよ！」
ハッターは再度、チェシャのことを怒鳴りつけた。それほどまでに怒るハッターに、チェシャは首を傾げつつももう一度、「悪ぃ」と謝るのだった。
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作者名：ユエル×日向なつ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年7月22日 15時
