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全員が下に集まり、朝食を摂ったアリスたちは、登校していた。ローズやスーリ、マーチ達はアリス達とは途中から別れて行き、アリス、ハッター、チェシャは同じ高校なので、そのまま登校する。
そうして、学校に着いたアリス達。アリスは、靴を履き替え、チェシャとハッターは、とりあえず職員室へと向かう。何せ、何処に靴を入れるのかさえ、分からないからだ。
クラスによって、靴や上靴を入れる場所が決まっているのだ。どのクラスか聞かねばならないだろう。
「じゃあ、またあとで、かな？」
「だな」
「おー」
アリスと別れたハッターとチェシャは、職員室へと入る。沢山の先生が居る中、眼鏡をかけた、スラッとした高身長の先生が近付いてくる。ハッターと同じくらいだろうか。
「あぁ、君たちが転校生くん達だね。私は山本だ。早速だが君たちのクラスは……Bクラスだな」
「Bクラスか」
「あぁ。2階にある。もうすぐ朝のホームルームが始まるから、私が呼んだら2人とも入ってきて欲しい」
「りょーかいっす」
2人とも同じクラスになったハッターとチェシャは、内心ホッとしていた。やはり、知識だけの状態と実際に体験するのとでは違うものがある。それに、自分たちはアブソレムの力によって外見年齢がアリスと同じ位だが、実年齢ではアリス達生徒よりも歳上だ。
そういう事情も含め、一緒というのは、安堵するのである。
ややあって、山本と名乗った教師に案内され、着いていくハッターとチェシャ。教室に近付くにつれて、話し声が聞こえてくる。それを聞き、やはり緊張してしまう2人だが、ここまで来てしまった以上、腹を括らねばならないだろう。
そして、山本の声があり、2人は一緒に中へ入る。すると、奥の方の席に見慣れた人が一人、目に入る。それは、アリスだった。2人はアリスと同じクラスになったことを、喜んだ。いや、喜んでいるのは間違いないが、安心、安堵、という方が大きい。すぐにでも声を掛けたかったが、今は声をかける訳にはいかない。
そうこうしていると、山本から促され、一人ずつ自己紹介をする事となった。先頭で入ったがために先に自己紹介をする事となったハッターは、いざ、話出そうとすると顔がカーッと熱くなるのを感じる。が、ふとアリスと目が合って、落ち着くのを感じたハッターは、深呼吸をしてから、口を開いた。
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作者名：ユエル×日向なつ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年7月22日 15時
