今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:1,297 hit
小｜中｜大
幕間：これからのこと(白羽アリス) ページ21
アリスは、ふと考えていた。学校が始まったら、どうなるか、と。きっと、ハッターやチェシャとはクラスは別々になってしまうだろう。
折角、こちらの世界に少し馴染んでいて、一緒にいることが出来ているのに。学校に行くとなると、クラスが別であれば、下校時間になるまで会えない。
会えるとしたら、お昼休みだ。お弁当を食べる、その時。そう考えると、急に学校に行きたくなくなってしまった。仮に、一緒のクラスだとしても、下校するのに一緒に、なんて出来るはずもない。
だって、自分とハッターは、“そういう関係”ではないのだ。それなのに、学校なんて人が集まる場所でそんな事をすれば、どうなるかなんて、想像に難くない。ただでさえクラスじゃ浮いていて、気まずいのに。
あぁ、ダメだ。マイナスなことばかり考えてしまって、他に何も考えられない。思えば、どうしてこんなに惹かれているのだろう。彼との日々を思い出し、どこか切なくなって、でもどこか暖かく感じる。
(どうして、こんなにも離れたくないって、思うんだろう……ダメだなぁ……ホワイトも、探さなくちゃいけないのに……)
アリスは、答えの出ない問いを悶々と考え続ける。否、きっと答えはもう出ている筈なのだ。ただ、その答えに気付かないだけ。見えていないだけ。ただ、それだけなのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユエル×日向なつ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年7月22日 15時
