2-7 ページ19
ややあって、朝食を済ませたハッター達は、ガレージにいた。なんでも、リカが皆を乗せていくなら、こっちの方がいい、なんて言って大きな車(8人乗りだろうか)を運転し、アリス達の前へと車を止めた。
「わぁ、大きい！！」
「凄いですね」
「こりゃ何人乗れんだ？」
「8人乗り。まぁ、大きいから、普段は使ってないんだけどね。私の父から譲り受けた車なの」
リカが操作し、扉を開けてくれる。開いた扉から乗り込むアリス達は、テンションが上がっていた。特にマーチやスリーピーは、目を輝かせている。
「それじゃあ、出発するからちゃんと座っててね。アリスは、シートベルト付けなさいよ？」
「言われなくても分かってるよ、お姉ちゃん」
助手席に座っているアリスはシートベルトをつけた。リカはバックミラーで全員が座ったのを確認すると、発車させたのだった。
・・・
そうしてついたのは、ニ〇リ。お店に入るなり、タンスやらクローゼットやら、ベッドやらがずらりと並び、ソファやテーブル、果てはこたつまである。そして、少し脇の方へ行けば、クッションなんてものも置いてあった。
色々なものに目移りしているハッター達。とりあえず、各々が買うものは、まず、大きい物でいくとスリーピーとマーチの勉強机だろうか。ひとつならありそうなものだが、アリスの物はとうの昔に処分してしまっていたので、買い直しだ。
それから、ローズのクローゼットかタンスだ。着ていたドレスを収納するのはもちろん、アクセサリーの保管にも使いたい、との事。確かに、理由が理由であるし、あるに越したことはないだろう。
次に、ハッターはスタンドライト、チェシャはテーブルの上におけるタイプの仕切りが欲しいとの事。
ハッターは、夜遅くまで作業するなら、机の上に光源がもうひとつほしい。チェシャは本を買いたいから、置く場所を机の上に作りたい。という、それぞれの理由があるからである。
そうして、ハッター達はリカやアリスに相談しつつ、これがいいだの、あれがいいだの、それは嫌だだのと話し合いながら、自分の欲しいものを決めていく。決まってしまえば、あとはウィンドウショッピングを楽しんでいた。
特に、チェシャは大型のクッション(某人をダメにするクッションのようなもの)に身を沈めてしまい、あまりの心地良さに起き上がれなくなったり、机とベッドが一体化した家具にスリーピーやマーチが目を輝かせ、登ってみたりしていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 6人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユエル×日向なつ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年7月22日 15時
