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結果、ハッターはハンバーグとライスとスープのセット、スリーピーとマーチはお子様ランチ、チェシャはうどん、
ローズとアリスはオムライスを食べる事となった。それぞれが1口ずつ交換したりして、楽しいひとときを過ごしたのだった。
食事も終わり、一息着いたところで、これからどうするのか話していると、思い出したようにアリスが言った。
｢あ、スーパー寄らないと｣
｢何買うんだ？｣
｢晩御飯のおかず。どの道、買い足しに行かなきゃならなかったし、丁度よかった｣
アリスの言葉に、ハッター達は着いていく。そして、食品売り場を見て、またもやキョロキョロしていたのは言うまでもない。特に試食には皆、目を輝かせてパクついていた。
｢猫、お前はいいのか？｣
｢腹減ってねーからいい…つーか、オマエらあんだけ食った後なのに、まだ食えんのかよ……｣
食欲旺盛な彼らに、若干引き気味なチェシャ。確かにお昼を食べてからすぐというのもあり、お腹は膨れているはずである。それなのに、1口程度とはいえ、食べられるというのは、チェシャに限らず、アリスも思っていた事だった。
それから、野菜売り場や肉売り場、魚売り場と一通り見て回り、お菓子売り場で一つだけ買っていいという約束の元、ハッター達は好きなお菓子を購入。ちなみに、それぞれハッターはねるねるねる〇、ローズはブロックタイプのチョコレート菓子、マーチとスリーピーは駄菓子、チェシャとアリスはポテチを購入した。
無事、買い物も終わったので、歩いてきた道を戻っていく事になった。
だが、はしゃいでいたのもあるのだろう。まだ幼いスリーピーは体力の限界がきたのか、目を擦りだしてしまった。
「スーリ、眠いの？」
「うん…」
「仕方ないな…チェシャ、荷物頼んだ」
「おー」
「ほらスーリ、来い」
「マーチは私と手を繋いでようか。信号渡るから、念の為ね」
「しんごう…？」
「あれね。あれが青になったら、しましまの道を渡ってもいいよーって印なの」
アリスが歩行者用信号を指さすと、マーチは「いっぱいありますね」ときょろきょろ道路を見渡した。
「あれは…？」
スリーピーが車用信号を指差す。あっちは車が通る時の信号だな、と覚えたばかりの知識でハッターが答えると、スリーピーが3つ並んだ信号を指折り数えた。
「みっつだから…ネズミと、マーチと、ハッター。おそろい」
「ああ、そうかもな。お揃いだ」
ハッターが笑って返すと、スリーピーは満足したように眠りに落ちた。
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作者名：ユエル×日向なつ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年7月22日 15時
