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とりあえず、OKなスリーピー達と、白系のものを足したチェシャは先にお会計を済ませた。
ローズにはアリスが、ハッターにはチェシャが一緒に着いていき、2人にはもう一度服を選び直してもらった。
そうして、何とか2人の要望を取り入れつつ、無難な服を買うことが出来たのだった。
後に、チェシャはあんまりにも奇抜な色合いのものを選んでくるハッターに、｢周りに居る人達の服装を見て、真似して服を選べ｣と言った、とアリスにこぼしていた。
アリスの方は、それを聞き、まだローズの方がマシだったのだと思ったのだそう。なぜなら、ローズは赤色のものや、派手目のデザインを選びたがるだけで、こちらが提案したら、聞き入れてくれたからである。
ちなみに、アリスは長袖のTシャツとキャミソール型のロングワンピを購入した。これで、家にあるものと合わせれば、少しはバリエーションが増えるだろう。
ようやく服を買い終えて店を出ると、お昼頃になっていた。フードコートへ向かい、席を取るアリス達。昼時というのもあり、中々に混んでいたが運良く席が空いていたのだ。
席を取った所で、様々な飲食店が並ぶフードコートを見て、目を輝かせるハッター達。
｢じゃ、各自食べたいものが決まったら、言ってね｣
｢あ、じゃあ胃に優しいモンってあるか？｣
｢それなら、うどんかな｣
｢んじゃ、それにすっかー｣
｢｢……｣｣
アリスとチェシャの会話にハッターとローズは複雑な顔をして、チェシャを見ていた。と言っても、1秒あるかないかくらいだったのもあり、アリスは首を傾げており、マーチとスリーピーも、顔を見合わせて首をかしげていた。
｢ね、スーリ。何にする？｣
｢ネズミはね、アレがいいの｣
スリーピーが指さしたのは、お子様ランチだった。それを見たマーチも目を輝かせ、ハッターに自分たちはこれにする、と言いに行っていた。
(また来る機会があったら、あれとか良さそうだな)
ふと目に止まったドーナツ屋やバーガー屋を見て、チェシャはニッと静かに笑っていた。
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作者名：ユエル×日向なつ x他1人 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年7月22日 15時
