DAY 3 ページ15
◇
ピンポーン、と玄関のチャイムが鳴る。はーい、と返事して荷物を拾い上げるとドアを開けた。
「おはよう、A！」
手を軽く振る、元推しである友達。いや、推すのをやめたとかそういうわけじゃなくてね？
『おはよう、なかむ君』
「ぶるーくは、今日学校に呼び出されたらしくて、俺らより早く学校行ってるんだって。だからいない」
わかったー、となかむ君に答えつつ、ぶるーく君の名前を聞いて、私は昨日の帰り道での出来事を思い出していた。
僕にしなよ、って言ってたけど……あれ、実質告白みたいなものだよね。
なかむ君に対して敵意ましましだったのも、私がなかむ君優先気味だったのを気にしてたのかな。
「……A、どうしたの？」
『あ、ごめん。昨日遅くまで起きてたから、寝ぼけてるみたい。ぼーっとしてた』
「そっか。……ねぇA、なんかあったの？ 昨日から悩んでるみたいだったけど」
うそ。昨日のうちから、気付かれてたんだ。
でも、貴方に対する恋煩いで悩んでいますとか、言われても困るよね。
いや、言いたいわけでは決してないんだけれども。
『ううん。全然、大丈夫だよ』
「そんなこと言って、大丈夫って言ってるときのAは大体大丈夫じゃないんだよ」
なかむ君に心配されるけど、私は答えに詰まってしまう。
「あ、そっか。……ごめん」
なんてったって、なかむ君の中に謎に存在している記憶は私の中にないのだ。
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Alice(プロフ) - ラべシワさん» コメントありがとうございます。応援していただけてすごく嬉しいです！ 更新少し滞ってしまい申し訳ないです。頑張るので、これからもご愛読いただければ幸いです！ (1月16日 6時) (
レス) id: 3921b98651 (このIDを非表示/違反報告)
ラべシワ - 推しが画面から出てくるなんて幸せです。投稿頑張って下さい。応援しています。 (1月15日 22時) (レス) @page16 id: 8585bd908d (このIDを非表示/違反報告)
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