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「……あれ、そこの子は?」


怪訝そうな顔をして、なかむ君がきりやんのことを見つめる。

ああそうだ、私はきりやんになかむ君を会わせようとして来たんだった。


『こいつはきりやん。私と同じB組。なかむ君にどーしても会いたいってもんだから、連れてきたの』

「へー。よろしくね、きりやん!」


きりやんはそんなこと言ってねぇ、と言おうとしたようだが、なかむ君の挨拶によりそれが遮られる。

あ、よろしく、と少しどもりながらもきりやんはなかむ君に返事をした。

早速、タメでいいよね、などと会話している様子。

仲良くなれそうでよかった、と思っていると、後ろからドタドタと足音が聞こえてきた。


「A〜! わざわざ別校舎の僕のところに来てくれるなんて! 嬉しい!」

『ぶるーく君!?』


どうやらたまたま出てきたぶるーく君の目に止まったらしい。


「Aは俺に友達紹介しに来てくれたの! お前のことは眼中にないってこと!」

「え! そうなのA!」


悲しそうな顔を、ぶるーく君はしてみせた。う、かわいい。なんだか子犬のように思えてくる。

ちょっと来て! とどうやら本当に怒ったらしいぶるーく君に腕を引かれる。

いや、そんなつもりじゃなかったんだけど……!


『ごめんねぶるーく君、これは違くて』

「うん、わかってるよ」


先程の表情からは想像もつかないくらい、スンっとぶるーくくんは冷静な表情になる。


「なんか、悲しそうな顔してたから。なんかあった?」


そんな、顔に出てしまっていたのか。

少し恥ずかしくなりながらも、私はぶるーく君の言葉に素直に頷いた。

やっぱり、とぶるーく君は言う。

そして、私に対して提案をしてきた。


「悩みなら聞くよ。……ね、今日は2人で帰ろう?」

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作品ジャンル:恋愛
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Alice(プロフ) - ラべシワさん» コメントありがとうございます。応援していただけてすごく嬉しいです! 更新少し滞ってしまい申し訳ないです。頑張るので、これからもご愛読いただければ幸いです! (1月16日 6時) (レス) id: 3921b98651 (このIDを非表示/違反報告)
ラべシワ - 推しが画面から出てくるなんて幸せです。投稿頑張って下さい。応援しています。 (1月15日 22時) (レス) @page16 id: 8585bd908d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Alice | 作者ホームページ:×  
作成日時:2024年1月8日 21時

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