【ハイキュー!!】関西弁マネちゃん【烏野】

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　田中は体育館の扉を開けると一目散に清水さんの元にかけて行った。
その声に気づいた部員が数人近寄うてきた。

｢マネ希望...？｣

｢あっ、井上さん...だよね？ 来てくれたの？｣

　その中でもがっしりした体格の短髪の人と、今日もお美しい清水さんが話しかけてくれた。

｢はい。まだ見学だけですけど｣

｢ううん、見学だけでも嬉しい……！ あっ、とりあえず皆に名前だけでも、お願いできる？ちょっと皆集まって。｣

　それぞれ自主練をしとった部員が清水さんの声を聞いて、わらわらと集まってくる。
私は稲荷崎(向こう)で慣れてるけど、耐性のない人はいきなり大きい人達に囲まれるの怖いやろうなぁ。

｢昨日転校してきました。二年の井上Aです。
前の学校で、男子バレー部のマネージャーをしとりました。とりあえず見学だけですがよろしゅうお願いします！｣

｢うおー！ 関西弁！｣

｢女子！ しかも可愛い！ 龍！ すげぇじゃねぇか！｣

(小さい、可愛い……)

　主将と副主将の人の名前を聞いて、一通り自己紹介が終わった後、またそれぞれの自主練に戻っていく。
稲荷崎でも部活前と部活後の自主練は当たり前やったけど、意外としゃんと練習しとるんやな。
　ＩＨは全国の名前に烏野は無かった。
確か、宮城の県代表は白鳥沢やったはず。
宮城の県代表になるにはあのウシワカ率いる白鳥沢を倒さへんといかんなんて烏野も大変やな。

｢谷地さん！！｣

　オレンジのチビくんが急に叫んだので、気になって視線をそっちに移すと、“谷地さん”と呼ばれているであろう背の低めな女の子に今日の小テストの結果を嬉しそうに報告している最中やった。
　多分あの子が、他の見学者やろか。
副主将さんが、オレンジくん、基い日向くんのコミュ力の高さに驚いとる。
前から友達とかじゃないんや、そりゃごっついな。

　その後、部活の開始時、清水さんに声をかけられた谷地さんは元気よく｢シャチ！！｣と返事をしていた。

　シャチ……？

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