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｢おっまだやってんじゃん、間に合ったね｣
ギィィッと重たい音を乗せて開く扉。
｢“主役”は遅れて登場ってか？ ハラ立つわ〜｣
籠った空間に新しい空気を連れてきたそこには、夕焼けを背景に赤点補習から帰還した変人コンビが立っていた。
｢日向、影山補習おつかれさん。すぐに試合始まるから、準備運動しっかりしてな｣
遅れてきた二人に説明と監視を任されたAは、片手を軽く振って近寄った。
｢Aさんっ！シアース！｣
｢わかりました。すぐアップします｣
そう言って二人はワクワクしながら駆けていった。
部員のタオルを抱え直したAは、フライングをしている部員達を見ながら、今回遠征がなんかええきっかけになるとええな、と強く思うのだった。
完全な私情ではあるけれど、あの時約束したあの場所に、このメンバーで行きたい。
まだ僅かな時間しか一緒に過ごしていないけれど、日に日にその想いは増していった。
日向と影山が来てからは、変人速攻びっくりタイムのおかげで初の勝利をもぎ取ることが出来たものの、慣れるまでのスピードはかなり早く次はもう通用しないかもしれない。
その日の試合が終了すると、各校のマネージャーはキッチンに集まり夕食の準備をする手筈になっている。
A達、烏野マネージャーが到着すると他の学校のマネも揃っており、準備に取り掛る前に自己紹介の流れになった。
Aは一人一人の名前を忘れないようにと、頭の中のメモに書き込んだ。
自己紹介を終えそのまま軽く談笑をしていると、梟谷のマネである、白福と雀田がAに話しかけてきた。
｢やっほ〜、なんか見たことあると思ってたらAちゃんじゃん｣
｢もう、雪絵。いきなり話しかけたらビックリしちゃうでしょ。久しぶり、Aちゃん私たちのこと覚えてる？｣
梟谷のマネージャーである白福と雀田の事は、正直記憶力の乏しいAでも覚えていた。
以前本戦会場であろう事か迷子になってしまったAを、親切に案内してくれたのがこの二人であった。
そういう訳で、取り分け覚えが言い訳でもないAでも梟谷の美人で親切なマネージャーさん達という記憶が刻まれた。
｢お久しぶりです！ あの時はほんまにありがとうございました。また会えてうれしいです！｣
続く (更新停止中)
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ペネロッペ(プロフ) - か み さ く し ゃ さ ま だ (2023年3月2日 20時) (
レス) id: 5cbdc4cebc (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！続き楽しみにしてます！！あと、原作には無いので無理かもですが長期合宿に稲荷崎も参加してほしいなぁ〜って思ったりしました！ (2021年4月14日 1時) (レス) id: f29c00fb3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜咲くちゃん | 作成日時：2020年5月19日 12時
