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｢遅れてすみません！ 良かった！ 澤村さんおった！｣
そう言いながら、少し乱暴に体育館のドアを開けると、何故か並んどる部員の視線が一気に私に集まった。
それを気にすることなく、部長である澤村さんの元にある紙を渡しに行く。丁寧にきちんと両手で。
｢あの、遅くなってすいません。やっと、前に進む決心が着きました！｣
｢！ そうか！｣
怖くて顔は上げられへんけど、澤村さんが入部届けを受け取ってくれたことに安堵し、息を吐いた。
｢よし！じゃあ、仕切り直して……今日から谷地さんと、井上さんがマネージャーとして正式入部ということで！｣
｢ハイ｣と潔子さんに何やら黒いものを渡された。
それを、仁花ちゃんと一緒に開けば、
最近見慣れてきた『烏野高校排球部』と書かれた真っ黒なジャージだった。
｢うおおおお....！｣
隣で仁花ちゃんが感極まって声を上げていた。
私も柄にもなく、何故か少し感動した。
｢せーのっ｣
｢｢｢ようこそ！！烏野高校排球部へ！！！｣｣｣
澤村さんの声を合図にみんなが一斉に後ろを向いて文字を親指でさしながらポーズを取る。
約一名やっとらん奴おるけども。バレとるからな。
｢よっ宜しくお願いシャス！！｣
｢よろしゅうお願いします！｣
｢｢｢シアース！！｣｣｣
こうして私は、稲荷崎高校男子バレー部マネージャー改め、烏野高校男子バレー部マネージャーになったのであった。さぁ、春高に向けて頑張るで！
｢よし、東京遠征までもう少し！ あとは……テストを残すのみ……｣
あー。
何名か闇をまとって、今にも死にそうな顔しとるけど大丈夫なんやろか。春高の前にもう一山あったなぁ。
日向と影山は特進クラスの谷地さんに勉強を教わるようやった。私も稲荷崎では、定期テスト前に皆で部室に集まって勉強しとったなぁ。侑と治がちょけ始めて、私と結がツッコんで倫が笑いながら動画を撮り、収集がつかんくなるのがお決まりパターン。かく言う私も勉強ができる方では無いから、最終的には皆で焦って平均点を取っては満足しとった。
結局北さんにバレてみんなで正座するんやけどな。
今までテストの度に集まっとったから、なんか物足りん気持ちになった。
｢神様井上様！！どうか勉強を教えてください！この通り！｣
少しおセンチになっとったら、目の前に二年のバカ二人が土下座をしながら舞い込んできた。
どうやら静かにテスト勉強をする事は叶わんらしい。
｢はぁ、しゃあないなぁ｣
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ペネロッペ(プロフ) - か み さ く し ゃ さ ま だ (2023年3月2日 20時) (
レス) id: 5cbdc4cebc (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！続き楽しみにしてます！！あと、原作には無いので無理かもですが長期合宿に稲荷崎も参加してほしいなぁ〜って思ったりしました！ (2021年4月14日 1時) (レス) id: f29c00fb3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜咲くちゃん | 作成日時：2020年5月19日 12時
