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｢……？ もしかしてお母さんに言われた事気にしてんの？｣
｢ゔっ、あ"っいや。｣
ん？お母さん？？なんの事？
仁花ちゃん色々悩んどったし、入部のことやろか？
私はその場におらんかったから、なんの事かさっぱりやった。
｢じゃあさ、言えば？｣
｢えっ｣
なんて突然な……
思わず私も仁花ちゃんと一緒に驚いてしもた。
悩んでる人にそんな端的なことを提案する奴おるか？
あ、目の前におったわ。
言うが早いか日向くんは仁花ちゃんの腕を引っ張って走って行ってしまった。
おい、本人の承諾無しかいな。
｢うわぁ...｣
隣にいる月島くんも心底嫌そうな、憐れむような顔をしていた。同感や、私もあんなことされたら殴っとるわ。
月島くんとは気が合いそうだ。
仁花ちゃん…ドンマイ。助けてやれんくてかんにんな。
ふたりが走っていた方向に向けて手を合わせといた。
あの後、結局日向くんと仁花ちゃんがどんな結論を出し、どう行動に移したかは、聞いていない。
そやけど、どうやら仁花ちゃんは一歩前に進んだらしい。
それは、私の目の前にある、1枚のポスターが物語っとった。
『“小さな巨人”再来。烏、再び全国の空へ。』という言葉と共に、ボールを打つ前の姿勢の日向くんが大きく写ったもの。寄付金を募集する為のそれは、誰の目にも止まるような存在感を発揮していた。
｢すご……｣
ゾクリとした。
これからさらに暑さが増す季節だというのに。
仁花ちゃんは前に進んだ。
私は……？
日付は変わり、いつもの時間、いつもの場所でまだまだ成長途中のカラス達は新しい仲間を歓迎して、ザワついていた。
｢う〜暑い...｣
｢ちょっとの間だけだから！｣
｢ホレ月島も！ こっちゃ来！ 並べ！｣
並んだ部員たちを一瞥し澤村は口を開く。
｢えー今日から谷地さんがマネージャーとして……｣
｢キャプテン！ 井上先輩は...！｣
それをオレンジ色の少年が勢いよく遮った。
｢あー……それがな、まだ｣
｢遅れてすみません！ 良かった！ 澤村さんおった！｣
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ペネロッペ(プロフ) - か み さ く し ゃ さ ま だ (2023年3月2日 20時) (
レス) id: 5cbdc4cebc (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！続き楽しみにしてます！！あと、原作には無いので無理かもですが長期合宿に稲荷崎も参加してほしいなぁ〜って思ったりしました！ (2021年4月14日 1時) (レス) id: f29c00fb3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜咲くちゃん | 作成日時：2020年5月19日 12時
