[約束のネバーランド]転生した世界は大人になれない世界 vol.3

8章 協定を結ぶ監視官と食用児:16 ページ17

シスター(今回の行動…全てに気を使っていたのはあの子だけ…ドジなのも実は演技だったりして♡他2人のノーマンとエマが表情を変えなかったり急に変えたりした時にも臨機応変にやっていた…けど、つめが甘いわ…)

シスター「アハハハハハｯ！！！」

シスターは突然、笑い出した

エマ/ノーマン「！！？」

A「ﾁｯ…！！」

シスター「そう、発信器の場所も壊し方も既につきとめてたの、やるじゃない！なるほどね。色々とよくわかったわ」

やはり、やられた！！

エマ(な…なんで！？質問は選んだ。失言はしてない。なのになんで……)

シスター「言葉だけじゃなのよ情報は」

エマ/ノーマン「！！！」

シスター「あなた達、言葉には気をつけてた。自分達の知りたいことは何か私に気取られぬように…質問にもその聞き方にも極めて細心の中置を払っていた…偉いわ。でも、A以外の2人は、自分の優位にあぐらかいて油断しすぎ」

…やはり、2人からバレてしまったか…注意をこちらにそらすつもりでいたがそれも無理だった

シスター「人間はね、その場に立っているだけで情報の固まりなの。態度、目線、まばたき、汗、仕草…瞳孔、脈拍…あなた(･･･)は気づいてたんでしょうけど甘いわよ…全てが相手を探るヒントなのよ」

あなた、と言った時シスターは私の方を向いた…

シスター「エマとノーマンときたら、耳にあるって判ったのにAしか触って確かめなかったじゃない…取り出せる段取りついたってのに全然嬉しそうにしないし、またAだけが納得したり、発信器に対しての感情を表していたもの…」

ノーマン(ぬかった…！僕らが失言しないのは既に予想済。だから、覗いて見ていたのは僕らの言葉でなく、自分の言葉に対する僕らの反応)

シスター「ねぇ、何故わざわざ聞く必要のない発信器について聞いたの？何か私に隠したい…内緒にしたいことでもあるのかしら？」

A「大丈夫…これだけではまだ何も証拠は掴まれてない…ﾎﾞｿｯ」

小さい声で私は言う…

エマ/ノーマン「うん」

シスター「そして…A？あなたも甘いわね…あなた、それだけの演技が出来るなら何故、最初からあなたが作戦を立てなかったの？そこまで出来てやらないのは損でしかないわ…それに、2人に足、引っ張られてるじゃない」

こいつ！！

エマ/ノーマン「！！」

2人はハッとしてこちらを向く…そんなことない…気にしないでくれ…

A「──シスター忘れました？」

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