[△] お兄さんと私。

△ ページ43

『メンヘラっ、て、笑
でもほんとに、私は洋平さんの寂しいって気持ちがうれしくて、』

「なんか今日二人ともぐだぐだだね、笑」

『ちょっと、話聞いてます？笑』

「ごめんごめん笑
その気持ちは俺もわかるよ。」

お互いに抱きしめあって、甘ったるい声で本音を交わし合う。
こんな時間、今までなかったけど、とっても好きだ。

心が落ち着く。

「A、いい匂いする。」

『ボディーソープも何もかも同じですよ？笑』

すんすんと鎖骨の辺りに鼻を擦り付けて。

「違うの、なんか、ママみたい。」

『んははっ！！ママって！』

「…なんかおかしい？」

『ごめんなさい、かわいいな、って笑』

でも私のお母さんにもあったなー、お母さん特有の匂い。
赤ちゃんの時からずっと鼻に残ってるからかな。
あの匂い、独特で無性に落ち着くんだよね。

「ベッド行こ？」

『え、急ですね？！』

「違う！そっちじゃない！
もうこのまま寝ちゃいそうだから。
ソファで寝ると色んなとこ痛めるし。」

『あ、わかりました、』

はっずかし、、苦笑

ウトウトしてる洋平さんの肩を支えながら、
時間をかけてベッドまで来た。

『おやすみなさい、洋平さん。』

「ん、おやすみ。
今日はAが俺の事抱きしめてね。」

なんて甘々なんだ…
きっと寝惚けてるだろうし明日になったら本人は忘れてるだろうけど、
このことは言わないであげよう。

なんて考えながら、
洋平さんの頬にある涙の跡にこっそりとキスを落として目を伏せた。






-end-

長らく間が空いて申し訳ございませんでした！

3つのお話を今同時進行で書いていて、(ばか)
時間がかかってしまいました苦笑

次はまだ終わってい大人なお話の
リクエストのやつを更新したいと思います！

長編の方の更新はしばしお待ちください…

では、この作品もお話がパンパンなので
次のお話からは移行となります！

ありがとうございましたー！



紗那


-

この小説の続きへ→←珍しい。_Yoohei

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す