[△] お兄さんと私。

Surprisingly cute._Masaki ページ28

晴れた日の気持ちいい昼寝。
寝返りを打つと何かにぶつかって目を覚ました。

『あ、まーくん…』

私の家に入ってきた覚えのない彼氏の背中だった。

寝ぼけた頭で考えたら、そういえば。

昨日ちょうど合鍵を作ってまーくんに渡したんだった。
それで早速私の家に来てくれてるなんて嬉しい。

「んぅ、？A？」

『あ、起きた。』

うっすらと開いた目は当たり前だけどいつもに増して眠そう。
ゆっくりと微笑んで私のほっぺを撫でてくれる。

「んふふ、おはよ。」

『まーくん私の家来てくれたんだね。』

「あ、そーだっけ？」

この人…人の家来て寝て、来たこと忘れてるとか…
可愛すぎか…

『昨日渡した合鍵で開けたんでしょ？』

「あ、そうだった！」

どうやら午前と午後にお仕事があったらしく、
その仕事の間だけでも会いに来たかったらしい。

「んでいざ来たらA寝てたから俺も寝た。」

『ふははっ！まーくんぽい！』

「眠かったし。」

逆光でくっきりと見える綺麗な横顔のシルエット。
ふつくしぃ…

「あったかいね。昼寝ってやっぱきもちー。」

『…ぎゅーしよ。』

「何よ急に。」

『いいじゃん別に。付き合ってるんだし。』

ちょっとめんどくさそうな顔をしながら
上から覆い被さるように抱き締めてくれる。

『んふっ、あったかい。』

「当たり前じゃない？抱き締められてんだし。」

『そーゆーのいいから！』

すると、まーくんは私の肩に顔を置いて黙り込んでしまった。

いやいや、あんな冷たいこと言っといて無視？！

『もう、なんでそんな塩なの！』

そう言うと、まーくんが少しずつ笑いだした。
何が面白いのもう！

「ぐふっ、っふふ…」

『なんで笑ってるの！』

「ほんとAってかわいい。」

何が面白いのか聞いたら突然そんなことを言うから変な声が出る。
いつもはそんなこと言ってくれないのに、なんでこんな時に言うの。

「Aって少しでも冷たくしたら犬みたいにへこたれるよね。」

『…そうかも。』

「そういうとこ、ほんと好き。」

さっきまでのギャップにぽけ、としているとまーくんの呼吸が一定になった。
私に身体を預けて、すー、すー、と気持ち良さそうに寝ている。

『人のことからかっといて寝るとか…』

でもここでどいたらきっとまーくんの機嫌を損ねることになる。
重いけど、仕方なくこのままでいることにした。

Because he is too cute, may I report it?_Yoohei→←△

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