アルコール中毒2【名探偵コナン】

58 ページ24

「それで、私は一体何をすれば良いの？」


話によると赤井さんと工藤夫妻は大体の内容を事前に聞いていたらしく、今回は最終確認のためにやってきたとのこと。事前に私も呼んでよ。

が、よくよく話を聞いてみると、呼ばれなかった理由がわかった。私のやる事は簡単だった。コナン君の部屋の見張り。もしかすると安室さんや公安の人達が部屋に侵入してくるかもしれないから、誰も入れないようにしてくれとのこと。

原作にそんなシーンなかったし、きっと大丈夫だろう。

なんて暢気に考えていると、話がだいぶまとまったのか、各自準備にとりかかった。


「ねえ、コナン君。」

「なあに、Aさん。」


隣に座るコナン君に話しかける。みんな忙しそうに動き回っているが、この作戦は一体いつ実行予定なのだろうか。なんとなくの見当は付いているが、一応聞いてみよう。いや、まさかそんなことは無いだろうが…


「作戦っていつ実行するの？」

「今日の夜だよ。」


無邪気に笑うその顔。いつもだと可愛いが、今回ばかりは捩じ伏せてやろうかと思った。

実際、主人公様にそんなこと出来ないんだけどね。


「あのねコナン君、そう言うことは事前に…「Aちゃん！ちょっと！こっちに来て！」


コナン君に説教してやろうかと思った瞬間、無邪気で愛くるしい声が聞こえてきた。有希子さんに呼ばれてしまったようだ。これは流石に、行かない訳にはいかない。

にこーっと効果音がつきそうな満面な笑みで見てくるコナン君を横目に、重い腰を持ち上げ、有希子さんの元へ向かった。

59→←57

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す