アルコール中毒2【名探偵コナン】

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新学期。

久々の学校で一日があっというまに過ぎていった。

夏を満喫した者、ゲーム漬けで1日中ぐーたらした日々を過ごした者、公安警察とFBIに囲われた者。いや、最後は異常だな。


「あっつ…。」


夏休みが終わったからと言って、涼しくなるわけじゃないんだよなぁ。

机に突っ伏しながらハンディファンの威力を最大に設定する。

東都大学と化した私の通う大学は、名前こそ変わったものの、生徒や教授、学校の中身は一切変わっていなかった。

そう、生徒も。


「なーに暗い顔してんだ？あっそうだ！飲みに行こうぜ！」


このバカでかい声で話しかけてくる彼は、同じ学校、同じ学科に通う真壁一太だ。

昔から中途半端に顔がいい。

彼とは幼馴染である。小学校の頃からの付き合いで、高校は別だったが大学の入学式でバッタリ再開。そこからまさかの学科も同じ、入ったサークルも同じ。腐れ縁だ。


「私はパス。」

「何だよ、ノリ悪りぃなぁ。」

「今日は予定があるんだよ。」


人もだいぶ減ってきたし、そろそろ学校を出るか。

太一の事をガン無視して鞄に教科書を片付ける。

別に太一のことが嫌いだから無視している訳ではない。それに予定があるのは本当だ。

鞄に入っているスマホが振動する。きっとあの人からのメッセージだ。もう学校に着いたのだろう。


「じゃ、私は帰るから。今度は飲みに行ってあげるよ。」

「おー、また明日なー。」

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