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事件 ページ40

事件は直ぐに起きた。


休日のことだった。




「あ!」





談話室で話していると思い出したようにAが声を上げる。




「なに?どうかした?」



アルバスは持っていた羽根ペンをカツンと落とす。




「図書室に本を返しに行かないといけないのよ。すっかり忘れてた!」



「なんの本読んでたの?」



スコーピウスが興味ありげにAの持っている本を覗き込む。



「無言呪文の本よ」



「無言呪文って、無言呪文!?それってもっと上級生の人がやってるやつだろ?」



「うん。お母さんもよくやるし、私は呪文が得意だから興味があってね、でもやっぱり高度な技だわ」



「へぇ〜!すごいな」



「とりあえず返してくるわ」





Aは本を抱えて立ち上がり、寮を出て階段を駆け上がる。





図書室には上級生が数人いて、勉強をしているようだった。





Aは早々に手続きを済ませてスコーピウスとアルバスの待つ談話室へと向かった。



その時だった。





後ろからバタバタと走ってくる音が聞こえて、なんだろうと振り返ろうとすると口と鼻を何かで覆われる。




A「!?」




そしてその瞬間Aは気を失う。






誰がやったのかも分からなかった。





そして次目を覚ました時には全く別の場所にいた。

何があった→←忠告


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作者名:ななや | 作成日時:2022年7月9日 22時

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