傷跡 【川村壱馬】

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・○○ side





陸「なんか○○ちゃん元気無くない？」

『えっ？そんなことないですよ…？』

翔吾「なんかあったら相談してや？」





壱馬さんのことで悩んでるの、顔に出ちゃってたんだ……



ダメだな……接客業なのに………




『すいません…』

陸「いやいや、元気無い時に無理しちゃダメだよ？」

翔吾「そーやで。なんでも聞くからな？」

『ありがとうございます……』






2人とも優しいから、何でも相談してね。○○ちゃんは妹みたいなもんだからって。


言ってくれたけど………




"陸さん達には内緒ね？"



壱馬さんが私のことを信じて話してくれたんだったら…


裏切る訳にはいかない。






壱馬「これとかどう？」

『あっ、良いですね可愛い』





定期的に来て話してくれるけど




今まで嬉しくて楽しかった時間が




呆気なく、真逆になってしまった。





壱馬「何見せても可愛い言うからな〜」

『だって、壱馬さんセンス良いんですもん』

壱馬「それは普通に嬉しい」

『それに、彼女さんも壱馬さんが選んでくれたものならなんでも嬉しいと思いますよ』

壱馬「…そっか。うん。そうだよね…ありがとう」





これは本心だけど、



こう言えばもう相談されなくなるかな…って



思っちゃって。





『…っ、わたし性格悪いなぁ…』





こんな性格じゃ、好きになってもらうどころか



嫌われちゃうかもしれないのに。

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