傷跡 【長谷川慎】

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・慎 side



明日、忙しいですか？



その連絡をしたのは3日前。


○○さんとご飯でも…って、思ってたんだけど………



返信こないどころか、既読すらつかない。


いや、既読スルーよりましか。


うん。ましだよな？



壱馬「なになに、どうしたん？」

慎「壱馬さん、、」

壱馬「えっ、なに暗すぎん？」

慎「急に、返信こなくなったんです」

壱馬「Aさん？」

慎「はい」



返信こないくらでって感じだよな……


でも、○○さんっていつもレス早いし……



壱馬「仕事が忙しいとかやない？」

慎「そう、だと良いんですけど」



その日も返信は来ずに、仕事が終わって


暗い気持ちのまま家へ帰った。



慎「…はぁー、」



俺ってこんなんだったっけ？


しばらく恋愛してないとこうもダメになるものなのか……



一旦忘れよ。


何もかも1回忘れようと思い、風呂へ。



まぁ、1ミリも忘れられなかったけど。



ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙﾙﾙ



ソファーに座ってボーっとしていた静かな部屋に響いた着信音。


相手はまさかの…



慎「もし、もし」

『あ、慎くん？ごめんね急に電話なんて』

慎「いえ、大丈夫です」



○○さん、だった。


『いま、少しだけ話せる？』

慎「は、はい……」



急にかかってきた電話も、


○○さんがこれから話す内容も



全部ぜんぶ、わからなすぎて



思考停止寸前。



でも、○○さんが話し出したことは俺の想像とは真逆のことだった。

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