傷跡 【長谷川慎】

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・樹 side



壱馬「樹ー、飯行かん？」



珍しく壱馬さんから、サシで飯に誘われた。



どうやら、まこっちゃんが告白の返事を貰う日だから、


気が気じゃないらしい。



いや、、心配性すぎるでしょ………



壱馬「はぁ、大丈夫かなぁ、あいつ」

樹「保護者なんすか、壱馬さんって」



結局、特に予定もなかったから、来たけど。


ずっとこんな感じ。



壱馬「…ん？え、やばっ、」

樹「どうしました？っ、うっわ、」



そしたら急に一点を見つめて焦り出したから


釣られてそっちを見たら、まさかの



まこっちゃん。



いや、なんで店被るかな………



樹「壱馬さん、お店聞いてなかったんすか」

壱馬「さすがそれは知らんかってん」

樹「使えないっすね」

壱馬「なんやて」

樹「てか、ほんとにどうしましょ」

壱馬「とりあえずバレないように…隙を見て店変えよ」



って、コソコソ話して立てた計画。


マジでバレませんように…って思ってたら


俺らのすぐ近くのテーブルに座ったまこっちゃん達。



ここまで来るとなんで気づかれてないのかが不思議なくらい。



まぁ、それどころじゃないのか。



って、こっちもそれどころじゃない。



だって、声丸聞こえだし。


…………まこっちゃん………振られてるし……



もう、こうなったら

まこっちゃんも入れて3人で呑み直すか…って思ってたら


目の前のまこっちゃんの保護者(壱馬さん)が完全に予想外の行動。



「ふざけんなよ」



って、普通話しかける？この状況。



さっきの計画どうしたんすか…壱馬さん、、

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