傷跡 【長谷川慎】

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・慎 side



陸さんに


"話をしてみな？"


って、言われてから数週間。



連絡すら出来ない俺。



ツアーが始まり予定が詰め詰め



それを言い訳に毎日連絡することから逃げていた。



そんなある日、



「これ、招待されたんだけど」



マネージャーに突如渡された1枚の紙。



「Aさんのブランドモデルだから、是非って」



久しぶりに聞いた彼女の名前にドキッとした。



「色んなブランドの方が集まって、交流会？みたいな感じらしいよ。各ブランドのイメージモデルの方もいるみたいだし…」


”どう？行ってみない？”



そろそろ覚悟決めろ、俺。



慎「いき、ます、」



拒絶されたりするのが怖くて連絡出来なくて。



正直めちゃくちゃ寂しいし、悲しい。



だったら連絡しろよって話なんだけど、、



だからこそ、この日。



絶対○○さんとちゃんと話す……




「Aさん、良いと思うよ？」

慎「え、！？」



なんで知ってるんだ…って疑問がが顔に出てたらしく



「分かりやすいから。慎は」



って、付け足された。



「ちゃんと仕留めろよ〜年上美女」



こうやって茶化してくるけど、



「マジで頑張れ」



本気で応援してくれてるって伝わったから




何も文句は言わずに



慎「ありがとうございます」




とだけ、言った。

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