狂愛

束縛-7 ページ9

Youside

臣さんの家に着くと、ドアを開けてどうぞと言って先に入れてくれた。ほんとよく出来たジェントルメン←

臣さんが着替えてる間、ソファに座ってていいからねって言われてお言葉に甘えてソファで休んだ。


ｶﾞﾁｬｯ

寝室のドアが開いて臣さんが出てくると誰かと電話していた。

臣「んな焦んなくてもいいって、心配なんだよな、ウンウン、あのさ、玲於」


『玲於っ･･･ｸﾞｽｯ』


臣「Aちゃん、家にいる。だっ！叫ぶなって！うるせぇ笑笑変わる？」

電話相手の玲於にそう聞くと変わってほしいんだってって言ってケータイを差し出してきた。

『ありがとうございます。もしもし･･･玲於？』


玲"A！？お前今どこにいんの！？なんで臣さんの家にいんの！？てゆうかなんで電話出ねぇの！"


『あっあのね･･･亜嵐から逃げてきたの。
近くのスーパーに逃げて臣さんに電話したら迎えに来てくださって･･･それで･･･ｸﾞｽｯもうやだっ･･･』

玲"とりあえず午後の仕事終わったらすぐ迎えいくから。それまで臣さん所にいて。
そこなら俺も安心だから。わかった？"

『うんっ･･･早く来てねっ･･･ｸﾞｽｯ』

待ってろ。
そう言って電話が切れた。無機質な電話の音が不安など、たくさんの感情を誘う。

『ｯｸﾞｽｯ･･･玲於っ･･･早くっ･･･きてよっ･･･ｸﾞｽｯ』


臣「大丈夫、ちゃんと来てくれるよ。だから、一緒に待っていよう？」


『臣さっ･･･ん･･･ﾋｯｸ･･･もう･･･やだっ･･･』


臣「気が済むまで泣いていいよ。このままでいてあげるから。」

私を抱きしめたまま規則正しく背中を叩いた。


いつの間にか涙も止まり、夢の中にはいっていた。

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