狂愛

束縛-27 ページ36

玲於side


寝室から物音がして行ってみると
過呼吸を起こして座り込んでいるA

冷静に指示を出してみんなに動いてもらう。

数分後やっと落ち着いたのか、俺に抱きついて離れようとしない。

しかも何も話さないから何を伝えたいのかわからない。


玲「A。俺そろそろ帰んなきゃ。みんなも困ってる。」


そう言っても首を縦にふろうとしない。


HI「･･･A。」


『やだっ！HIROさんは私を苦しめるつもりでしょう！？亜嵐のところに戻すつもりでしょ！

いや、私、玲於といる。やだ、
亜嵐のところには戻らない。いやっ！』


精神的に結構来ていたのか不安定になっている。
怒っていたかと思えば今度は泣き出した。


『亜嵐のとこに戻りたくないのっ･･･やだっ･･･また･･･苦しい思いしなきゃだめなのっ･･･やだよっ･･･やだっ』


大丈夫って声を掛けようと思ったら龍友くんが近づいてきてAと向かい合わせでしゃがみ込んだ。

龍「Aちゃん･･･誰も亜嵐くんのとこに戻そうなんて考えてへんよ。

HIROさんかて、守りたかっただけやねん。

俺らがAちゃんと会うてしまうと亜嵐くんと気まずくなりかねへんやろ？
せやかてAちゃんを亜嵐くんに引き渡すわけにも行かん。

やったら、誰にも会わせたあかへんって考えなんよ。わかるな？」

ちっちゃい子供をあやすみたいにゆっくりそして優しく話しかけた。

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