狂愛

束縛-8 ページ11

玲於side


仕事は、雑誌の撮影だけだったから思いのほか早く終わって、メンバーに事情話して亜嵐くんを連れて
飲みに行ってもらうことになった。

でも俺は頭痛いからってやめた。
まあ、嘘だけどさ。

そんなことどうでも良くて早く臣さんち行かねぇと。そう思いながらタクシーの運転手を急かした。

でも、あいつを拾ったとこでどーする。

俺はあいつの幼馴染だから、亜嵐君が逃げたと知ったら最初に疑われる。
バレたら、あいつも俺もただでは済まない。
どーする、


臣さんの住んでるマンションについて、インターホンを押すと『開けてあるから入ってきてー』


って言われて、ほんとに急いで臣さんの家のドアの前。まで来た。

もう1度インターホンを押すと
『入ってこーい』って言われてお邪魔しますと言って中に入る。


中に入ると臣さんはソファに座っていて
Aの姿が見えない。


玲「あの、あいつは？」


臣「玲於の電話切れてギャン泣きして疲れて寝てるよ。ソファじゃあれだからベッドに寝かせた」


玲「ありがとうございます。」


臣「別にそれはいいんだけどさ、あの子どうする気？亜嵐から逃げてきたって言ってたけど。

お前幼馴染だろ、亜嵐が逃げたと知ったらいちばんにお前が疑われる。お前の元にいたらあの子バレるぞ。」


玲「それは、来る時も考えてました。
E-girlsに頼もうかなとも考えたんですけどE-girlsの中には亜嵐くん好きな人いるし。
返って危険だと思ったんで･･･どうしましょう。」


臣「俺のとこにおいて置きてぇのは山々だが
生憎亜嵐よく俺の家に来るから置いておけねんだわ･･･ごめんな。

っあ！あの人はどうだ！？」


臣さんが出した名前に俺は絶対にバレねぇ自信が湧いた。試す価値はある。

束縛-9→←新作

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す