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佐野くんと私は
メニューとにらめっこ







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「 どれにしよっかな 〜

迷わね ? こうゆうのって 」



『 迷う迷う !

メニューとにらめっこしちゃうよね 』



「 …… よし 、俺きーめた 」








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そう言って
私にメニューを見せてくる

佐野くん






…… ハンバーグセット



私もこれ食べたいけど 、
もう一つ食べたいのがあるの




チキンステーキセット







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『 … Aもそれ食べたいけど … 』



「 ん 、なに ? 」






って不思議そうに私の顔を覗き込む








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『 あのね 、これも食べたいの 』







私は
佐野くんにメニューを見せる




そしたら





「 は 、ははははは ! 」






なんて笑うんだよ 、









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『 な 、なんで笑うの 』



「 いやデブだなあって(笑) 」








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今日出会った人に
デブとか言いますか普通 ?


しかも私一応女の子だもん








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「 ごめんごめん 」



『 別にいいけど

はあ 、どうしよう …… 』








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私が悩んで決められないでいると

佐野くんはこう言った








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「 じゃあ半分こする ? 」








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だって 、

優しいところあるんだ









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『 … いいの ? 』



「 いいよ 、俺もそれ食べたい 」



『 じゃあこれとこれにしよう ! 』



「 すげえ嬉しそう(笑)」



『 だって嬉しいもん

佐野くんって優しいんだね 』








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私がそう言うと


少しだけ笑って照れて
またすぐに無に戻る



素直じゃないんだなあ
ツンデレってやつ ?








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「 別に 、俺も食べたかっただけ 」



『 素直じゃないんだね 、佐野くん 』



「 うるさい 」









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それから

佐野くんと沢山話して
楽しくて
時間があっという間に感じた









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「 帰ろ 、お金いいから 」



『 …… いや 、でも 』



「 いいから 」









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悪いな ……

今度絶対お返ししなきゃ








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4年前 、


これが佐野くんと
初めてファミレスに行った日



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設定タグ:GENERATIONS , 佐野玲於 , 登坂広臣   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ありす | 作成日時:2017年1月13日 1時

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