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すると今度はシズエが僕に話を降ってきた
シズエ「えと…Aさんは転生したの?それとも…」
『あぁ、僕は転生だよ。死んでからこっちの世界に来た』
リムル「なんで死んだんだ?」
まぁ気になるよね…
『うーん…2人は鬼って知ってる?』
シズエ「鬼…確か、人を食う鬼だって聞いたことがある」
リムル「大正時代に絶滅したって言われてるやつか?」
へぇ…鬼の存在を知ってるんだ。なら、この人たちの未来も僕は守れてたって事なのかな…
『僕はその鬼を滅する組織、鬼殺隊という組織の最上級隊士だった』
リムル「鬼殺隊って、公には認められていなかった組織か?鬼殺隊が解散した後に称えられてきたって…」
『そうなの?そっか…皆の活躍は世に知れ渡っているんだね』
意外だな…ずっと公には公表されないと思ってたんだけど
『鬼を増やせるのは鬼の長…鬼舞辻無惨だけなんだ。その鬼を殺すために数多の隊士が鬼殺隊に入隊した。そして…鬼殺隊の当主が97代目の時が丁度大正時代で、当主が97代目の時に鬼舞辻無惨の討伐に成功した』
『僕はその代の隊士だったんだ。鬼舞辻無惨と相見えるまでに幾万の隊士達が犠牲になってきた。みんなのお陰で僕は鬼舞辻無惨を殺すことが出来たんだ。無神A…聞いた事、ある?』
シズエ「その名前って…」
リムル「伝説があったな。鬼舞辻無惨と相打ちになり、命を落とした歴代最強と呼ばれた剣士。隊士達を1人残らず助け出し、無神Aただ1人だけが犠牲となり皆は彼女をこう呼んだ…伝説の剣士と」
『そんな事言われてるんだ…それが僕だよ。僕は無惨に腹を貫かれ、内蔵は潰され、骨は砕かれ、皆に看取られながら死んだ。皆が鬼のいない平和な世界で幸せに生きられるなら、それだけで僕も幸せなんだ。皆の幸せのためなら、僕は喜んでこの命を差し出す覚悟だった。まぁ実際そうなったんだけどね。それで死んだと思ったら、1年前にこの世界に転生してね。今は今世を満喫してるよ』
リムル「…鬼殺隊の隊士の平均年齢は若いって聞いてるけど…Aは、何歳で…」
『18で僕は死んだよ。因みに4歳で家族を鬼に殺されて、8歳で鬼殺隊に入隊した』
リムルはしばらく黙り込んだ後、口を開いた
リムル「腹ごなしに散歩でもどうだ?」
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蜃気楼 - 面白いです!続き待ってます! (2021年12月5日 9時) (レス) @page20 id: c920434a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リヒト | 作成日時:2021年7月9日 1時