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リムル「前世は刺されて死んだんだけど、その時背中が熱いとか血が抜けて寒いとか考えてたから、それで手に入れたんだろうな」
刺されて死んだのか…リムルがいた時代も大変だったんだなぁ
シズエ「そっか…大変だったんだね」
リムル「まぁな」
3人でお茶を啜る
リムル「シズさんだっけ。あんたも苦労したんじゃないのか?巨大妖蟻との戦いじゃ炎を操っていたけど、あれはこっちに来る時望んで得た力なのか?」
シズエ「…いいえ、違う。炎は私にとって呪いだから」
リムル「どういうことだ?」
シズエ「私が元の世界で最後に見た光景は、辺り一面の炎。とても怖い音が鳴り響く中、住み慣れた町は紅蓮に染まっていた」
リムル「…もしかして空襲か?」
空襲…戦争、か…炭治郎達は大丈夫だったかな?
シズエ「多分、そう。東京大空襲って言われているんでしょ?私の教え子…その子も日本出身なんだけど、歴史の授業で習ったらしいね」
リムル「そうか、それで転生してこっちの世界にーーー」
シズエ「ううん、私は死んでないよ。ある男に召喚されたの」
召喚…そんなのもあるのか
シズエ「でも男が本当に召喚したかったのは別の誰かだったみたいで、とても落胆した様子だった。だからすぐ私に対する興味を失ったようだったけど、ふとした気まぐれからか彼は私に炎の精霊を憑依させた。それは炎を操る力をくれたけど…同時に呪いでもあったの。この力…炎のせいでーーー私は大切な人達を失ってしまったから。だからかな、人と親しくなるのは少し怖かったんだけどやっぱり仲間っていいね。最後の旅で楽しい人たちと出会えたもの。彼らはお互いを信頼してるし、遠慮なくケンカもするし。良い冒険者だよ。ちょっと危なっかしいけどね」
なるほど…シズエを召喚した奴がイフリートを無理矢理同化させたからあんな事に…
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蜃気楼 - 面白いです!続き待ってます! (2021年12月5日 9時) (レス) @page20 id: c920434a9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リヒト | 作成日時:2021年7月9日 1時