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カバル「シズさん、大丈夫か!?」

辺りにはもうもうと煙が立ち上っている

カバル「今の、黒い稲妻…みたいだったよな?一体誰が…」

?「うおおお、びっくりした…手加減したのに…威力ありすぎだろ。このスキルも封印決定だな」

煙の中から出てきたのは…シズエの仮面を持った可愛らしいスライムだった

?「…スライム?」

スライム「む、スライムで悪いか」

カバル「あ、いや…」

変な威圧感があるな…何だ?

《スライムの名前はリムル・テンペストです。リムル・テンペストのオーラが暴風竜ヴェルドラのオーラと酷似しています》

暴風竜?それって、世界に4体しか居ないとされている竜種の一体じゃ…

《その通りです》

なんでリムルにそんなオーラが…

《恐らくですが暴風竜ヴェルドラに名付けをされたか、或いは暴風竜ヴェルドラの消失に関与していると思われます》

ふーん…怪しいことこの上ないね

リムル「ほら、仮面。そこのお姉さんのだろ?すまんな、使い慣れないスキルだったんで加減がわからなかった。ケガしなかったか?」

シズエ「ええ…大丈夫」

ってか、スライムの癖に偉く知性的だな…変異個体か?

シズエ「助かったよ。ありがとう」

すると、カバルと呼ばれた男が大きなため息とともに座り込んだ

リムル「どうした?あんた達はどこか怪我でもしてるのか?」

カバル「いや、精神的な疲労っつーか…」

?「あっしら3日も巨大妖蟻に追われていたんでやす」

え、ホントに?3日って…どんだけだよ

カバル「荷物は落とすし」

?「振り切ったと思って休めば寝込みを襲われるし」

?「装備は壊れるしぃ、くたくただし、お腹ぺこぺこだしぃ」

大変な思いしてきたんだな…

リムル「仕方ないな。簡単な食事でよければご馳走するよ」

3人「「「え?」」」

?「スライムさん、この辺に住んでいるの?」

リムル「そうだよ。引っ越したばっかでさ、この先に町を作ってる途中なんだ」

魔物の町?そんな所があるのか…そこなら、僕も本来の姿で伸び伸びと生きられるかな…?

7→←5.懐かしい香り



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蜃気楼 - 面白いです!続き待ってます! (2021年12月5日 9時) (レス) @page20 id: c920434a9e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リヒト | 作成日時:2021年7月9日 1時

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